際立つ三冠王3度 落合氏「自分は職業野球に携わってきた人間」

[ 2011年1月14日 16:43 ]

1995年4月、阪神戦で通算2000安打を達成した巨人時代の落合博満氏
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 落合氏は首位打者、本塁打王、打点王をそれぞれ5度、手にした。他に誰も達成したことがない3度の三冠王が際立つ。残してきた数字は2371安打が歴代11位、510本塁打は同6位、1564打点は同5位といずれも一流だ。

 プロ野球でよく言われる「記録に残る選手よりも、記憶に残る選手になりたい」という言葉に対し、現役時代の落合氏は「それは記録を残せない選手の言い訳」と語り、公式記録として後世に残る数字やタイトルにこだわった。

 手首が柔らかく、バットコントロールがうまかった。ロッテ時代に本拠地とした川崎球場は狭い分、外野フェンスが高かった。フェンスを越える軌道の高い打球を放つのが得意だった。

 「職人」の言葉がよく似合った。1998年に引退を決めた時にも「プロ野球選手という意識はなかった。自分は職業野球に携わってきた人間。生活感のある選手だった」と自らを評している。

 現役を退いた後も中日の監督として2007年に日本一に輝き、セ・リーグ優勝を3度達成。今季は中日球団初のリーグ連覇を懸けて戦う。

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