“オレ流”にも笑顔 満を持しての殿堂入り

[ 2011年1月14日 18:56 ]

 落合氏はプロ3球団目だった巨人時代に、通算2千安打を達成しながら名球会入りを辞退している。入会資格を満たしながら拒否した初めてのケースだった。そんな“オレ流”も、殿堂入りは「これは人が選んでくれるもの。現役のときも、もらえる賞はほとんどもらったが、殿堂は別物」と満面の笑みで喜んだ。

 過去に殿堂入りした人たちと比べても、十分すぎる実績を残してきた。だが、昨年までは、有効投票の75%という当選必要数に2年連続で1票届かず、偉大な先輩の仲間入りを逃してきた。

 満を持しての殿堂入り。「三冠王も3度。1票差での落選3度というのも面白かったかな。歴史に名を残すのもいい」と穏やかな笑顔で思いを口にした。指揮官としてシーズン中はめったに見せない表情に、満足感と殿堂への敬意がうかがえた。

 昨年、一人息子の福嗣さんが結婚した。落合氏は「子どもともども大変喜んでいる。息子の嫁さんと(信子夫人の)4人で、ささやかながら祝杯を挙げて喜びたい」と充実感をにじませた。

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2011年1月14日のニュース