ヤクルト“赤っ恥”サムスンにノーヒット敗戦

[ 2010年2月19日 06:00 ]

9回2死、高井(左)が右飛に倒れヤクルトはノーヒットノーランに終わる 

 【ヤクルト0―3韓国サムスン】南の島で赤っ恥をかいた。最低気温12度。那覇を襲った肌寒さがヤクルト打線に影響したのか、韓国サムスンとの練習試合でまさかのノーヒットノーランを食らった。

 「珍しいことじゃないだろ、よくあることだよ」。最初はそう強がった高田監督だが、あきれ顔でこう続けた。「気温と同じで寒かったね。若い人はもっとガンガンに向かっていかないと」
 昨季韓国リーグで14勝を挙げた最多勝投手・尹盛桓に3回を抑え込まれると、5投手の継投に1本も打てずじまい。3回に先頭の衣川が四球で出塁しただけの準完全試合だ。青木ら主力は出場せず若手主体のメンバーで臨んだ試合。キャンプ後半で疲労も蓄積しているが、一番アピールしなければいけない立場の選手たちの体たらくに淡口打撃コーチも「もっとライバル意識を燃やさないと」と苦言を呈した。
 試合後は出場野手13人全員が居残り特打を行った。最後の打者になった高井は「結果を出さないと」と前を向いた。「早いうちで良かった。シーズンでは困る」と淡口コーチ。たかが練習試合と思わぬことを祈りたい。

 ≪“ギャオス2世”山本斉が3失点≫ギャオス2世こと山本斉が先発し、4回7安打3失点。2回に4連打で3点を失う内容に「球が高かった。バランスも悪かったし、本来の投球ではなかった」と反省。それでもOBのギャオス内藤氏が見守る中、フォークやツーシームなどで5三振を奪った。開幕ローテーション候補として期待する高田監督は「球自体はいい。次も楽しみ」と話し、3年目右腕を25日の韓国ハンファ戦に再び先発させる。

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2010年2月19日のニュース