新婚G・G・佐藤 サヨナラ弾で6連勝

[ 2008年4月9日 06:00 ]

<西・ロ>サヨナラ弾のG.G.佐藤はお立ち台で「キモティィー」と絶叫

 【西武4-3ロッテ】これぞ新婚パワーだ。西武は8日、ロッテを相手に土壇場でG・G・佐藤外野手(29)の4号逆転サヨナラ2ランが飛び出して劇勝。今年1月に結婚していたG・G・佐藤の“ラブパワー”でチームは怒とうの6連勝をマークした。昨季26年ぶりのBクラスに沈んだレオ軍団による快進撃で10勝一番乗り。首位をがっちりキープした。

 新婚パワーが10度と冷え込む西武ドームを一瞬にして熱くした。逆転サヨナラ2ランのヒーローはナインの手荒い祝福、ウオーターシャワーを笑顔で受け止めた。
 「(サヨナラ本塁打は)今までの人生で一度もありません。言っていいですか?キモティィー!」
 2試合連続となるお立ち台でG・G・佐藤は絶叫したが、右翼席からの「もう1回」コールには「あまりしつこいとあきられるんで」と照れた。
 1点差で迎えた敗色濃厚の9回2死一塁。2―1と追い込まれながら荻野の139キロカットボールを右翼ポール際に運ぶ劇砲。「追い込まれたので特に狙ったわけじゃないんだけど…」と振り返ったが、渡辺監督は「最後に来て集中していた感じがした。逆方向に打ち返したのは凄い」とヒーローを絶賛。6連勝で首位をキープし舌も滑らかだ。
 奮闘するには訳がある。今年1月中旬、一般女性と結婚。06年オフに出会ってから約1年での“スピード婚”だった。06年までのプロ3年間でわずか9本塁打だった男が、昨季は4番にも座るなど25本塁打を放ってブレーク。最大のモチベーションが彼女(当時)の存在だったことは言うまでもない。結婚時期はちょうど契約交渉がもつれていた時期と重なるが、夫人の存在が心の支えにもなっていた。
 昨オフ、82年型と年代物のアメ車「ジープ」を購入。開幕直前に届くとナインの注目を浴びた。「かっこいいでしょ」とお気に入りだが、年代物とあってエンストはしょっちゅう。おかげで夫人を助手席に乗せて高速をドライブすることはできないが、いい気分転換にはなっている。
 この日も試合後、すぐに横浜市内のトレーニングジムに直行。ほぼ毎日行っている筋トレに精を出した。生涯の伴侶と共に歩み出した08年、打棒は誰にも止められない。

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2008年4月9日のニュース