内海が9K!巨人今季初の“連勝”です

[ 2008年4月9日 21:02 ]

6回、那須野(右)から先制2ランを放ち、ガッツポーズする巨人・ラミレス

 【巨人4―1横浜】巨人は1分けを挟み今季初の連勝。6回にラミレスの2ランで先制し、7回には木村拓の中前打などで2点を加えた。内海は緩急を使い、8回を9奪三振1失点の好投で今季初勝利。横浜は打線に元気がなく、1分けを挟んで3連敗。

 ≪ラミ弾!抱きつく内海≫引き分けを挟んで、巨人にやっと白星が並んだ。投打の軸が活躍し、今季初の2連勝。「チーム全体が、粘りの中で歯車がかみ合って前進したのは価値がある」と原監督に少し笑顔が戻った。
 打の立役者は4番・ラミレス。0―0の6回、那須野から開幕戦以来10試合ぶりとなる2号2ランを放った。カウント1―1から真ん中低めのスライダーをとらえると、打球は左翼席へ一直線。「2死だったし、レフト方向に本塁打を打てる球を狙っていた。4番の責任を果たせて気分がいい」と狙い通りの一発に声が弾んだ。
 内海は直球を両コーナーの低めに丁寧に集め、8回1失点と好投した。5回まで味方打線が1安打と振るわなかったが「先に点を与えないのがテーマだった。相手を抑えることだけ、自分の仕事だけをしようと思った」と集中力を切らさず、粘りの投球を展開した。
 試合後、2人のヒーローは仲良くお立ち台に並んだ。内海がラミレスの本塁打に「うれしくて泣きそうだった。ベンチで抱きついてしまった」と言えば、ラミレスは「内海がいい投球をしていたので助けたかった」と喜んだ。沈滞ムードをぬぐい去るきっかけになりそうな1勝だった。

 ≪7回にエラーい出来事が二つ≫横浜は7回の守備の乱れが痛かった。阿部の内野フライを村田が落球。内海のバントを処理した桑原謙が一塁に悪送球した。この2失策が2失点に絡んだ。
 試合後、大矢監督はすぐに選手を集めた。「つまらないミスでダメ押し点をやった。もっと必死になって戦わないと、とてもじゃないけど勝てない」とナインに奮起を促した。

 ≪ルーキー佐藤が巨人中軸手玉≫横浜の高卒新人、佐藤が上々のプロデビューを飾った。8回からマウンドに上がり、小笠原を左飛、ラミレスを三ゴロ、李スンヨプを見逃し三振に仕留めた。
 最も対戦を望んでいた小笠原ら、巨人の中軸を抑え込み「強気の投球を心掛けた。思い切り腕が振れ、球がいいコースにいってくれた」と笑みが広がった。
 栃木・文星芸大付高から入団した左腕。大矢監督は「自分の持っているものを相手にぶつける度胸がある」と評価した。

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2008年4月9日のニュース