松坂7K2勝目 岡島1回ピシャリ

[ 2008年4月9日 09:10 ]

タイガース戦に先発し6回〓を無失点、勝利投手となったレッドソックス・松坂

 レッドソックスの松坂大輔投手は8日、本拠地・ボストンでの開幕戦となるタイガース戦に先発、6回2/3を投げ、4安打7三振の無失点で2勝目を挙げた。7三振を奪う力投だった。

 松坂は3月25日の今季開幕戦、日本でのアスレチックス戦は勝敗が付かなかったが、4月1日の米国内での開幕となるアスレチックス戦で初勝利を挙げていた。
 岡島秀樹投手は5―0の9回に3番手で投げ、3者凡退に抑えた。チームは5―0で勝った。

 ≪松坂、4四球に不満顔≫松坂は交代を告げられると顔をそむけるように監督と握手し、しぶしぶベンチに戻った。
 ワールドシリーズ王者として戻った本拠地開幕戦で6回2/3を投げ、今季初の無失点の交代と試合をつくった。だが、4四球が納得いかない。7回は2死走者なしからストレートの四球を与えて降板。「もともと春先は良くない。その中でしっかり試合をつくることだけ考えて今は投げている」。2連勝にも、エンジンがかかるのはまだ先ととらえている。
 それでも好結果につながったのは3球目の制球だった。フランコナ監督は試合後「14回あったカウント1―1から11回ストライクを取った。これが大きかった」と分析した。実際、7三振はすべて1度はカウントを2―1としてから奪った。重要なところでストライクを先行させ、波に乗った。
 登板準備のため、贈呈式に出られなかった「世界一」の記念リングは、試合後にロッカールームではめたという。「格好良かった」。華やかなセレモニーには出席できなかったが、チームの連敗を「3」で止め、メジャー2年目の「1億ドル右腕」は地元ボストンのファンの目に成長した姿を焼き付けた。

 ≪岡島 記念リングに感慨深げ≫岡島は5点リードの9回に登板し、危なげなく試合を締めくくった。「点差もあったし、先頭打者を出さないように心掛けた結果が良かった」。先頭のギーエンに粘られたが、得意のチェンジアップで空振り三振。ロドリゲス中飛のあと、J・ジョーンズは速球で空振り三振に仕留めた。試合前にワールドシリーズ優勝の記念リングを受け取った岡島は「やっと来た、という感じ。うれしかった」と感慨深げだった。(共同)

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2008年4月9日のニュース