松井秀2安打2打点 7戦6打点だ

[ 2008年4月9日 06:00 ]

<ヤンキース・レイズ>7回2死、右前適時打を放ち、一塁へ駆ける松井秀。手前は打球を見守る岩村。

 【ヤンキース6-1レイズ】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が7日(日本時間8日)、レイズ戦に2試合連続の5番で先発出場。2本の適時打を放つなど、前日に続き「クラッチヒッター」ぶりを発揮し、チームを連勝に導いた。開幕7試合で6打点はチーム単独トップ。試合後には野茂英雄投手(39)との3年ぶりの対決に思いをはせ、ロイヤルズ戦が行われる敵地カンザスシティーに乗り込んだ。

 好調な松井のバットが続けて火を噴いた。2点リードの6回無死一塁、先発ハメルの真ん中チェンジアップを右翼線へ適時二塁打。7回には2死一、二塁から2番手ドーマンの外角チェンジアップを右前適時打した。「2つとも甘い球が入ってきた。甘い球が来れば打てる状態だと思う」と満足そうに振り返った。
 前日の決勝2ランに続く2試合連続の2打点で、得点圏打率は4割。「クラッチヒッター(好機に強い打者)」としての能力を評価し、5番に据えたジラルディ監督も「マツイの2本のタイムリーが効いた」と称賛した。初回の走塁でジーターが左太腿を痛めて途中交代、ジアンビは左内転筋痛、ポサダも右肩痛で欠場と故障者が相次いでいる。「誰が出ていても自分がベストを尽くすのは一緒」と松井は話すが、重責が増すのは間違いない。
 ナイター終了後は、深夜のチャーター便で敵地に乗り込み、宿舎到着は午前2時半すぎとなった。翌8日は午後3時開始のデーゲームという過酷な日程だが「そうなればいいなと思います」と日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂との対戦を熱望。5日にメジャー復帰を果たした右腕は中継ぎで今季初登板の機会を待つが、実現すれば05年6月21日以来、3年ぶりとなる。
 過去の対戦成績は10打数5安打、1本塁打、5打点。初対決となった04年6月19日のドジャース戦で放った本塁打は、メジャーの舞台で日本人が日本人から打った初めての本塁打として歴史の1ページをつくった。3年前とは2人の置かれた立場も様変わりしたが、松井は「やるとなれば、ただ真剣に打ちにいくだけ」と言葉に力を込めた。
 前日本ハムのヒルマン監督率いるロ軍には同じく中継ぎの薮田もいる。「開幕から徐々に状態としては良くなってきている」という松井。ノリに乗るバットで2人のサムライ斬りをもくろむ。

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2008年4月9日のニュース