イチロー先頭打者弾もマ軍4連敗

[ 2008年4月9日 06:00 ]

険しい表情のマリナーズ・城島(左)とイチロー。オリオールズに4連敗

 【マリナーズ4-5オリオールズ】マリナーズのイチローが今季1号をお得意の先頭打者弾で決めた。オリオールズ戦の初回、カウント1―3から真ん中に甘く入ってきた93マイル(約150キロ)直球を強振。現役では4位、歴代では単独14位に躍り出る26度目の先頭打者アーチを記録した。連敗中のチームへカツを入れる一発となったが「あのカウントになったから狙いにいっただけ。そんな(活気を吹き込む)ことができると思っていない。思っていたらバカ」と苦笑い。チームの逆転負けに、満足感はあるはずもなかった。

 7回先頭で迎えた第4打席では、左腕ウォーカーのカーブをきれいに中前にはじき返した。これがメジャー通算1600安打。しかし、感想を求められると「別に…。今のは“沢尻エリカ風”やけどね」。日米通算3000安打まであと122本、前人未到の8年連続200安打を狙うイチローにはあくまでも通過点にすぎないのだろう。
 ア・リーグ東地区で最弱ともいわれたオ軍に同一カード4連敗。前日の試合後にはチームの現状を「いてえ」と表現していたイチローは「いてえな、こりゃー。こりゃーがプラスやね。まだ“痛い”まではいってないけどね」と周囲を笑わせた。開幕から2勝5敗と波に乗れないが「(同僚の)いろんなことを観察しながらやってます」。シーズンはまだ始まったばかり。チームリーダーに焦りの色はない。
 ≪城島また音なし≫マ軍・城島はどん底状態に陥っている。4打数無安打に終わり、自己ワーストとなる15打席連続無安打。バットを2本折られる結果に「ヒットを欲しがっているんで、どうしても内容まで悪くなる」と表情は暗い。また開幕から7試合で29失点の投手陣にも「1人抜けるっていうのは、どこかに負担がくるもので本当にうまくいってない」と、開幕直後に右脇腹痛で離脱した守護神プッツ不在を嘆いていた。

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2008年4月9日のニュース