【フィギュア】坂本花織、人生で最も大事なことは…「人、1人1人に感情があること」

[ 2026年2月21日 10:00 ]

<ミラノ・コルティナ五輪 フィギュアスケート>女子フリー、演技を終えた坂本花織は選手席に向かって手を合わせる(撮影・小海途 良幹)
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 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得した坂本花織(25=シスメックス)は、今後のキャリア形成を明確に描いている。

 今季限りで引退し、その後はフィギュアスケートのインストラクター(指導者)として第二の人生を歩み出す予定。当面はアイスショーなどと両立していく見込みながら「数年したらインストラクター業に専念しようと思っている」と語る。

 「中野先生も、前には“(三原)舞依と花織がやめたら私もやめる”と言っていたけど、今は“あと5年ぐらいやろうかな”みたいに言っていて。先生の現役を伸ばしつつ…というか伸ばさないと、私が学ぶ時間が短くなるので(笑い)。中野先生の下で教えて、中野先生が大事に育ててきた神戸クラブに自分も貢献したい」

 そう語る坂本が神戸学院大で最後の学期に受講した授業が「銀行論」。指導した経営学部の石賀和義教授は「明確なビジョンがあって、そのために“資金繰りが必要じゃないか”といった意識がある。だから銀行論を受講したと聞いた」と語る。専門的な知識を学ぶ一方、期末には生徒それぞれが「20年後の人生」についてレポートを提出する。坂本は「フィギュアスケートのインストラクターになっている」と書き出し、その「20年後」の理想に向かうために必要なことなどを細かく明記していたという。

 フィギュアスケートを子供から大人まで楽しめること、競技人口を増やさないといけないこと、マネジャーのような役割をすることも大事だということ。振り付けやトレーナーなど専門家と関わり合って競技力の向上につなげていくこと。一方で、氷上以外ではごく一般的な暮らしをしていること。

 そして「人生において最も大事なこと」として「人、1人1人に感情があること」と書いたという。

 「“それを忘れたら人間関係が崩れ、仕事もままならなくなり、人生が台無しになってしまう”と」(石賀教授)

 意識することなく誰にでも寄り添えて、同じ目線で話すことができる。明るい人間性も含めて、石賀教授は「人を寄せ付けるという一番、大事な力を持っている。きちっとしたロジックがあるし、お金が回って利益が確保できれば、うまく回っていくと思う」と将来に太鼓判を押した。

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