日翔志 夢はVS琴桜!父の死…首の大ケガを乗り越えた 28歳で新入幕「辛抱してよかった」

[ 2025年9月2日 04:35 ]

番付表を手に笑顔を見せる日翔志(撮影・尾崎 有希)
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 日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)の番付を発表した。首の大ケガなどを克服し新入幕を果たした日翔志(ひとし、28)が埼玉県草加市の追手風部屋で会見。高校同期の大関・琴桜との対戦を夢見て、さらなる精進を誓った。安青錦が年6場所制以降で最速(付け出し除く)となる初土俵から12場所で新三役(小結)に昇進した。

 紆余(うよ)曲折を経て、日翔志が初めて幕内力士に名を連ねた。新番付で自身のしこ名を確認し「やめたいと何度も思ったが、辛抱してやってきて良かった。感慨深いです」と率直な気持ちを言葉に込めた。

 23歳だった21年5月夏場所で初土俵。同7月名古屋場所に変更した「忠勝」(現在は英忠)のしこ名は、生涯57回の戦でかすり傷一つ負わなかったと言われた猛将・本多忠勝から取ったが、皮肉にもプロ生活はケガが代名詞となった。同9月に首の頸椎(けいつい)損傷の大ケガで入院。2カ月の寝たきり生活を送る中、22年3月25日に父の文男(のりお)さんが57歳で亡くなった。

 「この頃は本当にやめたいと思った」。気持ちは完全に折れかかったが、師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)、兄弟子の大栄翔らから「お前ならやれる」と背中を押され、22年夏場所で序ノ口から再起。23年11月の新十両場所、幕下に転落した24年1月初場所もケガの不運に見舞われたが「このままで終われない。何が何でも復活してやるという気持ちしかなかった」と不屈の闘志ではい上がった。

 大学卒業後は「覚悟ができていなかった」と日大職員の道を選び、埼玉栄高の同期だった琴桜の活躍に刺激されプロ入りを決断した28歳の苦労人。憧れの大関と同じ幕内の土俵にたどり着き「数年越しにやってみたい」と目を輝かせた。

 ◇日翔志 英忠(ひとし・ひでただ=本名・沢田日登志)1997年(平9)8月14日生まれ、東京都立川市出身の28歳。5歳から相撲を始め、新潟・能生中に相撲留学し全中で個人3位。埼玉栄高―日大から1年間の社会人生活を経て、21年夏場所で初土俵。23年九州場所で新十両。その場所は2勝13敗で幕下転落も1場所で十両に復帰。得意は右四つ、寄り。1メートル81、157キロ。

 ▽日翔志 追手風部屋からの新入幕は2020年秋場所の翔猿以来。東京都出身は戦後34人目。日大出身は44人目。

 《史上最速三段》安青錦はウクライナ出身初の新小結に昇進した。初土俵から所要12場所での三役昇進は、年6場所制以降(付け出しを除く)では朝青龍らの14場所を抜く最速。「もっと上の番付もある。上がれてうれしいけど、満足するところじゃない。大関を目指して頑張りたい」と語った。会見に同席した師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)にとっては22年12月の独立後、初の三役力士。「こんなに早く誕生すると思っていなかった。もう一段上に、2人でどう上がっていくか。非常に燃えている」と力を込めた。

 《史上初平幕連覇へ「挑戦」》先場所で初優勝の琴勝峰は、史上初の平幕での連覇が懸かる秋場所へ「前半から一日一日の積み重ねが本当に大事だと思う」と見据えた。東前頭15枚目から大きく番付を上げ、自己最高位(同3枚目)に迫る同5枚目まで番付を戻した。「また上位に入ることができたので挑戦する気持ちでやっていきたい」。平幕優勝の翌場所は苦戦する力士が少なくないが「自分の最高位を更新できるような結果になるように頑張りたい。三役は一つの目標でもあるので狙っていきたい」と話した。

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