豊昇龍はインパクト欠ける3場所33勝 異例の横綱昇進に空位避けたい協会の思惑が

[ 2025年1月27日 04:32 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2025年1月26日    両国国技館 )

最近の横綱の昇進前の成績
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≪記者の目≫ 1差を逆転し、千秋楽で3勝した豊昇龍の集中力は評価に値するが、成績だけを考えれば異例の昇進と言わざるを得ない。横綱審議委員会の内規では昇進の条件に「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」と記されている。豊昇龍は九州場所で13勝を挙げたが、優勝次点。今場所はレベルの高い優勝が求められていたが、12勝の決定戦優勝で3敗はいずれも平幕だった。

 かつて北の湖理事長(元横綱)は「12勝は横綱の成績ではない」と言及しておりインパクトに欠けることは否めない。しかも横綱戦に未勝利で2場所前の秋場所は8勝止まり。3場所通算33勝は大関昇進のレベルで直前場所で連敗した例もない。審判部内では「昇進見送り」が多数を占めたというが、高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は「負けた3番も前に出ている姿勢があった。負けても評価に値する。決定戦の内容も素晴らしかった。審判部長の責任で判断した」と説明した。

 場所中は20場所も一人横綱を務めた照ノ富士が引退。10月にはロンドン、来年6月にはパリでの公演を控え、目玉となる横綱土俵入りが実現しないのは興行的には大きなマイナス材料となる。いささか強引な「推し」には「横綱空位」を避けたい協会の思惑が見え隠れする。 (相撲担当・黒田 健司郎)

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