埼玉出身者では初!今平周吾 地元でメジャー初制覇「頭が真っ白」で2位プレー中も雄叫び

[ 2024年10月14日 04:00 ]

男子ゴルフツアー 日本オープン最終日 ( 2024年10月13日    埼玉県 東京GC=7251ヤード、パー70 )

<日本オープン・最終日>優勝し手荒い祝福を受ける今平周吾撮影・西尾大助
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 首位と1打差の3位から出た今平周吾(32=ロピア)が5バーディー、3ボギーの68で回り通算4アンダーで逆転し、地元でメジャー初優勝を飾った。埼玉県出身者の日本オープン制覇は初。昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来のツアー通算10勝目で17年のツアー初優勝から7季連続優勝(歴代4位)を達成。賞金ランク4位となり上位8人に付与される米ツアーのZOZOチャンピオンシップ(24日開幕、千葉)出場権を得た。

 今平は最終18番で20メートルのバーディーパットをねじ込み、単独首位でホールアウトした。「まさか入るとは思っていなかった。頭が真っ白になった」。2位の木下稜のプレーが残っているにもかかわらず、雄叫びを上げ、ボールを観客席に投げ込んだ。

 1打差を追い、木下稜と競り合った。14番で8メートルを沈めて追いつき、16番で1・5メートルのパーパットを外しボギーで天を仰いだが最後に突き放した。会場に近い埼玉県入間市に実家がある。知人も応援に駆けつけた中で劇的勝利。埼玉県出身者で初めて伝統の大会を制し「日本オープンは優勝したい大会。うれしい」と笑顔を見せた。

 アンダーパーが2人だけという難セッティングを攻略できた要因を「距離が残ってもフェアウエーキープを大事にした」と明かした。ティーショットではユーティリティーなどを多用し、1Wは4日間を通じて6回しか握らなかった。ZOZOチャンピオンシップの出場権も獲得。「米国でやるのが最大の目標」と言う今平は「この調子を持っていけたら」と奮闘を誓った。 (福永 稔彦)

《木下稜 粘るも》 木下稜は正確なアイアンショットを武器に最後まで粘った。14、15番の連続ボギーで首位から陥落しながら、17番パー3でバンカーから放り込んでバーディーを奪い今平を捉えた。それでもメジャー2勝目に1打届かず「たくさんのギャラリーの声が奇跡のバンカーショットにつながったけど、結果負けたので、まだ何かが足りないのかなと思う」とぼうぜんとしていた。

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