AS日本 銀メダル&パリ切符 芸術点で高い評価 96年アトランタ大会からの連続出場8に

[ 2024年2月10日 04:41 ]

水泳世界選手権第8日 ( 2024年2月9日    ドーハ )

チームFR決勝 演技する日本=ドーハ(共同)
Photo By 共同

 アーティスティックスイミング(AS)のチーム・フリールーティン(FR)決勝で日本(比嘉、木島、小林、佐藤、和田、柳沢、安永、吉田)は315・2229点で2大会連続の銀メダルを獲得した。

 アクロバティックルーティン(AR)テクニカルルーティン(TR)を含めた決勝合計点で争うパリ五輪出場権も確保。女子3メートル板飛び込み準決勝で榎本遼香(27=栃木トヨタ)が12人による決勝に進み、パリ五輪代表に決まった。

 歴史をつないだ。パリ切符を懸けた運命のFR決勝。日本は技が認定されずに大減点となるベースマーク(BM)なしで演じ切った。芸術点でも高い評価を受け銀メダル。この種目が採用された96年アトランタ大会からの連続出場を8に伸ばした。

 中島貴子監督は「何とか最後までミスなく泳げた。大会前半に体調不良者が出たが、全員が最後まで諦めずにやれた」とホッとした表情を浮かべた。

 AR、TR、FRの決勝合計点で、既にパリ五輪出場を決めていた中国など各大陸代表を除く上位5チームが五輪出場枠を獲得。日本は最初のARで7位と出遅れたが、TRで銅、FRで銀と巻き返し3番手に入った。大減点を避けるため、確実性を重視。難易率を下げた分、20秒前後の一つの局面につき、全員で5分以上も映像を見返すなど緻密さを求めた。吉田主将は「ゴールはパリ五輪でのメダル」と強調。東京五輪は2大会ぶりに表彰台を逃しており、リベンジの挑戦権を得た。

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