東京SG“最強コンビ”コルビ＆ケインが共闘誓う「並んでプレーすることは光栄」1カ月前の敵は今日の友

＜東京サントリーサンゴリアス新入団選手会見＞味の素スタジアムで、サンゴリアス君を抱きしめるコルビ。右はボールを手にするケイン（撮影・久冨木　修）
Photo By スポニチ

　ラグビーリーグワン1部の東京SGに新加入した南アフリカ代表WTBチェスリン・コルビ（30）とニュージーランド（NZ）代表主将でフランカーのサム・ケイン（31）が28日、東京・味の素スタジアムで入団会見に臨んだ。

　それぞれの国を代表する対戦相手同士として、火花を散らしてきた2人が笑顔で並ぶ。ちょうど1カ月前、W杯フランス大会決勝で南ア代表のジャージーを着用していたコルビ、黒衣に身を包んでいたケインが、ともに同じジャージーに袖を通した。

　コルビは「サムのようなNZ代表でも主将を務める選手と並んでプレーすることは光栄だ。サムが培った経験を学んでいくことを心待ちにしている。お互いを知って親睦を深めていくことも楽しみだ」と笑顔。ケインも「チェスリンとフィールドでともにできることを楽しみにしている。対戦相手として彼が走り回るのをなんとか捕まえようとするより、味方にいてくれた方がいいね」と笑い、連係プレーについても「自分がターンオーバーでボールを獲得したらチェスリンにパスしてトライを取ってほしい」と語った。

　2人にはグラウンド内ではもちろん、日々の過ごし方や練習方法、勝者のマインドを若手選手に伝授する役割も求められる。会見に同席した大久保尚哉GMは「（若手が）リーダーシップ、心構えを吸収することでチームに化学反応が生まれる」と期待した。

　昨季4位から巻き返しを図るチームが目指すのは、リーグワン初制覇。世界を知る2人は「チームの勝利に貢献するプレーをしていく」と力強く声をそろえた。