ブラジルから招待した母に最高の親孝行 元魁聖が断髪式

[ 2023年10月1日 16:58 ]

浅香山親方に切り落とされた大銀杏(おおいちょう)を見上げる元魁聖の友綱親方
Photo By スポニチ

 大相撲の元関脇・魁聖(36)の友綱親方=本名・管野リカルド、浅香山部屋=の断髪式が1日、東京・両国国技館で行われ、横綱・照ノ富士、宮城野親方(元横綱・白鵬)ら約340人が出席した。

 日系ブラジル人三世の元魁聖は大相撲の世界に憧れ2006年に来日。友綱部屋から初土俵を踏むと、重い腰を武器に番付を駆け上がり2010年名古屋場所で新十両に昇進しブラジル出身4人目の関取となった。その後もブラジル初の入幕、同初の小結、関脇昇進し幕内在位は60場所(406勝)を数えた。

 この日はブラジルから母ロザーナさん(61)ら家族も呼んで、最後の大銀杏(おおいちょう)姿を披露。「かいせい~」のかけ声が響く中、憧れの人で現在所属する浅香山部屋の師匠、浅香山親方(元大関・魁皇)の止めばさみで、苦楽をともにしたシンボルを切り落とされた。整髪を終えた元魁聖は「準備が大変で、無事に終わってホッとしています。昔から知っている人がはさみを入れてくれて、いろんな思いがこみ上げてきた」と話した。

 整髪後は母から労いを受け「以前テレビ番組の企画で来日して自分の相撲を見てもらったことがあった。最後の姿を見せることができて親孝行できた」と感慨深げ。部屋付き親方としての抱負を問われると「厳しいだけでなく、(若手の)心のより所になりたい。悩みとかあったら何でも相談してほしい」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年10月1日のニュース