女王・沙羅“忘れ物”取りに行く!世界選手権個人4度目実は金なし

[ 2017年2月21日 05:30 ]

出発前に談笑する高梨沙羅(左)と伊藤有希
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 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)が20日、フィンランド・ラハティで行われる世界選手権に向けて、伊藤有希(22=土屋ホーム)らとともに成田空港から出発した。24日に女子個人戦、26日には男子との混合団体戦に出場予定。4度目の出場となる高梨だが、個人ではまだ金メダルがないだけに「今季の一番の目標にしてきた」と引き締まった表情で語った。

 15、16日のW杯平昌大会では通算4度目の総合優勝を決め、歴代最多タイ記録の53勝目も挙げた。だが今大会にはまた違った意味合いがある。「大事な試合にピークを持ってくることが今までの自分にはできていない。そこが課題でもある」。これまで11年が6位、13年が2位、15年が4位でソチ五輪も4位。一発勝負のビッグイベントで結果を出せるかどうか、来年の平昌五輪の試金石にもなる。ラハティのジャンプ台は昨季のW杯で優勝し、総合優勝を決めた「思い出の地」。夏場にも合宿を行うなど、傾斜が急な助走路の形状は頭に入っている。「来年の平昌五輪に向けていいシミュレーションになるように、いろんなことを経験してきたい」と1年後まで見据えて勝負に臨む。

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2017年2月21日のニュース