66分完敗…錦織、ジョコ攻略の糸口見えず「今日の彼は強すぎた」

[ 2016年11月20日 08:13 ]

男子テニスATPツアー・ファイナル第7日 ( 2016年11月19日    ロンドン・O2アリーナ )

頭を抱える錦織圭(AP)

 わずか2ゲームしか奪えず、66分でのストレート負け。錦織圭(日清食品)はその事実を淡々と受け止めたようだった。

 「今日に関してはちょっと何とも言えない。自分がとてつもなく悪かったので。次はもう少し戦えるようにしたい」

 長いシーズンの疲労、3時間20分を戦ったA・マリー戦の消耗、前日のチリッチ戦の後味悪い逆転負け。全てが積み重なって最悪の出来だった錦織。対照的に世界1位奪還に燃え、好調だったジョコビッチ。普段以上に2人の差が大きく見える対戦だった。

 ジョコビッチにはこれで10連敗。突破口が見当たらない状態が続いている。「今日の彼は強すぎました。自分のテニスが悪いのもあったが、彼の攻撃力だったり、なかなか手が出ないところがある」とお手上げだった。

 今大会は初戦で1勝を挙げた後、3連敗で終戦となった。ただし、シーズン全体を見れば自己最多の58勝を挙げ、世界ランクは5位で終えることができた。「何しろあまりいい終わり方ではない。生き返るにはもうちょっと時間が必要」と言いつつも、「自分でいうのもアレですけど、4位や3位に入っていける能力はあると思う。来年、再来年とまた(トップの顔ぶれは)どんどん変わってくる。なるべく上にいられるようにしたい」と来季以降に向けた前向きな言葉も残し、2016年のシーズンを締めくくった。

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2016年11月20日のニュース