勇太 20位から浮上も“2位じゃダメなんです!”最近3試合で2位2回

[ 2016年10月8日 05:30 ]

男子ゴルフ ツアーワールド・カップ第2日 ( 2016年10月7日    茨城県小美玉市 石岡ゴルフ倶楽部=7071ヤード、パー71 )

<ツアーワールド・カップ第2日目>16番、第3打目となるバンカーショットを放つ池田勇太
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 20位から出た池田勇太(30=日清食品)が4バーディー、ボギーなしの67をマークして通算7アンダーに伸ばし首位に2打差の2位に浮上した。最近3試合で2位が2回と惜敗が続く中、今季2勝目、ツアー通算15勝目に向けて好位置につけた。4位で出た宋永漢(ソンヨンハン)(25=韓国)が67で回り通算9アンダーで単独首位に立った。

 2位まで順位を上げたにもかかわらず池田の表情はさえない。「はたから見たら良いゴルフなのかもしれないけど凄く良い感じではない。前半は良いバーディー(パット)を外した。何となくボギーなしというのは気持ちも乗らない」。4バーディー、ボギーなしの内容にも首をかしげた。

 前半は山ほどチャンスをつくった。1番は3メートル、2番は1メートル、3番は1・5メートルのバーディーパットを外した。6番は下りの50センチについたが、ラインに乗ったボールがスパイクマークで跳ねて右に外れた。後半はピンチの連続。パー3の13番は第1打をグリーン左のバンカーに入れて、14番は第1打を右サイドのカート道近くまで曲げながら、いずれも1メートル前後のパットを沈めてパーを拾った。

 体調を聞かれると「疲れてるよ。2位ばっかりだからね」と苦笑いした。調子は良いのに勝てない展開が続いている。9月のANAオープンも、先週のトップ杯東海クラシックも、首位で迎えた最終日の18番でボギーを叩き2位に終わった。

 「これが今の自分。何の変哲もないゴルフを何週間も続けている。何かキーになるものを見つけることが必要なのかな。タイミングなのか、ルーティンなのか。それが見つかれば楽になる」。強気な男が珍しく苦悩ぶりを言葉にした。4月のパナソニック・オープン以来の今季2勝目が標的だが、まずは足りない何かを探し求める。

 ▼池田の今季成績 16試合に出場し予選通過は15回。優勝はパナソニック・オープンの1回。トップ10入りは7回。獲得賞金(海外メジャーを含む)は8248万3703円でランキング3位

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2016年10月8日のニュース