萩野「金メダルを獲って平井先生にかけたい」コーチも太鼓判

[ 2016年8月6日 05:30 ]

本番プールで調整する萩野公介

 エースに死角は見当たらない。4日に会場での練習を終えた萩野は「金メダルを獲って平井先生にかけたい」と語った。平泳ぎの北島康介氏と臨んだ五輪で4個の金メダルを手にした平井伯昌コーチも「いけると思います。自信を持って大会に臨める状態にようやくなったと思います」と仕上がりに太鼓判を押した。

 ロンドンから4年。その間、モチベーションを維持するのは容易ではなかった。北島氏も04年アテネ五輪で金メダルを獲得した翌13年日本選手権200メートルで3位に沈んだ。萩野もロンドン五輪直後の国体で瀬戸に敗れるなど、常に状態を維持できたわけではない。昨年は右肘を骨折し、世界選手権を棒に振ったが、ようやく本気モードになり、平井コーチは「それなりの集中を持って臨める大会がきたのかなと感じる」と変化を読み取った。

 世界ランク1位で優勝候補に挙げられ、結果がチームにもたらす意味は大きい。それでも「(プレッシャーを)体に溶け込ませて栄養素にしている感じ。受け入れて力にかえて体の一部にしている」と重圧をのみ込み、スタート台に立つ。

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2016年8月6日のニュース