錦織、ウィンブルドンへ練習再開 右足検査異常なし「いい感じ」

[ 2015年6月24日 05:30 ]

ウィンブルドン欠場の危機を脱した錦織圭(AP)

 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープン準決勝を左ふくらはぎの故障で途中棄権した世界ランキング5位の錦織圭(25=日清食品)が23日、ウィンブルドン選手権(29日開幕)に向けて練習を再開した。22日にはドイツで受けていた検査で大きな異常がなかったことが発表されていた。25日か26日には調整を兼ねてロンドンで行われるエキシビションマッチに出場する可能性もあり、聖地での戦いに備える。

 ウィンブルドン欠場の危機から一転、歓喜のゴーサインが出た。21日にロンドン入りしていた錦織に大きな異常はないという検査の結果が届き、23日には大会会場で練習を再開。早速、自身のツイッターで「ウィンブルドンで最初の練習。いい感じ」とつぶやいた。

 22日にも自身のオフィシャルアプリで「うれしい報告があります。超音波検査では大きな問題は見つからなかったです。たくさんのメッセージをありがとうございます」と喜びをつづった錦織。26日までロンドンで行われるエキシビション大会「BNPパリバ・テニス・クラシック」に出場する可能性もある。故障明けのコンディションを実戦で確認できれば、ウィンブルドンに向けて好材料となるはずだ。

 錦織は芝の初戦、20日に行われたゲリー・ウェバー・オープン準決勝でアンドレアス・セッピ(31=イタリア)と対戦し、第1セット途中で棄権。準々決勝のサーブの際に痛めた左ふくらはぎにはテーピングを施し、痛み止めも服用していたが、痛みは治まらず、全力で走ることはなかった。試合後は「ウィンブルドンに大きなリスクを負いたくなかったので」と大事を取っての決断を強調。トレーナーの所見では「左ふくらはぎの筋膜炎」とみられている。

 ケガと闘いながら、世界のトップを目指してきた。昨年の全米オープン前には右足親指裏にできた腫れ物を切除し、大会1週間前から練習を再開した。不安が残る中での出場だったが、快進撃でアジア人初となる準優勝の快挙を達成した。ウィンブルドンの過去最高成績は昨年の16強。日本のエースは芝の聖地へ、急ピッチで調整を進める。

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2015年6月24日のニュース