白鵬 朝青に同情されちゃった…ツイッターでモンゴル帰って来て!

[ 2015年2月4日 05:30 ]

節分会に参加した稀勢の里(左)と白鵬は笑顔で会話

 大鵬を超える単独史上最多の33度目の優勝を飾った大相撲の横綱・白鵬(29)が初場所13日目の勝負判定への不満から審判部を公然と批判した問題で3日、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(34)が自身のツイッターで見解を述べた。審判部批判騒動に同情するとともに「もう帰って来て欲しい」とモンゴルへの帰国を熱望。10年に暴力騒動で引退に追い込まれた“母国の先輩”から全面擁護された白鵬は、この日も報道陣の前で無言を貫いた。

 白鵬が審判部批判騒動を起こしてから8日が経過。相変わらず報道陣の前で無言を貫く優勝33回横綱に対し、母国モンゴルに暮らす先輩から激励のメッセージが届いた。

 元横綱・朝青龍のダグワドルジ氏はこの日午前、自身のツイッターに「審判部間違えもうあるよ!何回もう、あった俺の時!!」(原文まま)など次々と白鵬擁護のツイートを連発し「白鵬もう帰って来て欲しい!!前人未到!!つまらない事に意地悪されたら!!世界広いよ」と母国への帰還を希望。サッカー騒動などの数々の不祥事を起こし、最後は泥酔暴行騒動による強制引退に追い込まれた朝青龍。未練を持ったまま相撲協会を去っただけに、今回の騒動を知るなり即座に“便乗”して存在感をアピールした。

 白鵬にとっては、土俵内外の奔放な言動が非難を浴びた先輩を反面教師にしていた時期もあった。朝青龍を超える26度目の優勝を飾った13年名古屋場所後には「“あの男”を超えられて良かった。これで、もう文句言わないだろうな。こういう気分で、しばらく、威張っていたい」と自慢げに話した。だが、大鵬超えを果たした今回「子供が見ても分かる相撲」などと審判部を批判して騒動に発展。くしくも、朝青龍が何度も直面した“品格問題”という道に自身も足を踏み入れ、しかもその先輩から同情されてしまう事態となった。

 この日、白鵬は千葉・成田山新勝寺と東京・西新井大師の節分会に参加したが、報道陣には無言。新勝寺では担当者が「今年に限っては相撲協会の担当者から取材はお受けできないと言われている」と話し、異例の取材規制が敷かれた。先輩からのメッセージをどう受け止めるかは白鵬次第。いずれにしても、朝青龍の“二の舞い”となることだけは避けなければならない。 

 ▽白鵬の審判部批判騒動 33度目の優勝を達成した初場所千秋楽から一夜明けた1月26日に会見した白鵬は、祝宴の影響でアルコールが残った状態で登場。13日目に同体取り直しとなった稀勢の里戦の一番について勝利を主張し「子供が見ても分かる相撲」などと審判部を批判した。師匠・宮城野親方(元幕内・竹葉山)は翌27日に北の湖理事長(元横綱)と伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)に謝罪した上で、厳重注意を受けた。白鵬自身は同31日、バラエティー番組に生出演した際に「多くの人々にご迷惑を掛け、また心配を掛け、おわびしたいです」と謝罪した。

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