浅田真央 競技再開意欲も「現時点でまた五輪とは思っていない」

[ 2014年12月20日 22:30 ]

「ハーフハーフ」の揺れる思いを明かした浅田

 今季休養しているフィギュアスケート女子の浅田真央(24=中京大)が20日に放送されたNHK「サタデースポーツ」に出演。競技復帰への思いを示唆しつつ、「またオリンピックをやろうとは思っていない」と複雑な胸中を語った。

 2月のソチ五輪後、自身の進退について「ハーフハーフ」としていた浅田。現在も進退を決めかねている状態で「やるにしてもやらないにしても、どちらかにはいくんだろうとは思うんですけど、またそれで大きく人生が変わるんだろうなと。決断に至れないのが今の状況なんです」と説明。「焦ることなく、流れに沿っていければいいのかなと、日々悩みながらですけどそう感じています」と笑顔も浮かべた。

 SPで16位と出遅れながら、フリーでは自己最高の得点をマークし、6位だったソチ五輪。フリーの演技直後に流した涙は充実感の涙というよりは「今思うと悔しい気持ちのほうが強かった」と漏らす。

 「スケートであれば最高の演技を目指している選手もたくさんいると思いますし、その一方で勝ちたい、優勝したい、金メダルが欲しいって思う選手もいると思う。私は両方目指していたので、そういった部分で悔しい気持ちとやり切った気持ちが大きいんですけど、今思えば金メダルという最高のものを目指していた。やっぱり金メダル以上のものはないと思いますし、私はそれを目指してやってきたので」と今でも悔しさをにじませた。

 その悔しさがあるからこそ「ハーフハーフ」だったのか問われると「またオリンピックをやろうとは思っていないですね。今の時点では」と4年後の韓国・平昌五輪はイメージできないという。その一方で「スケートを離れてみてやっぱりスケートが好きですし、大会に出たいと思い始めているので、半分くらい大会に出たいな、もう1度って思います」とまたスケートリンクの上に立ちたいという思いが募り始めていることも明かした。

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2014年12月20日のニュース