白鵬 前人未到33度目V「早々に決める」初場所で大鵬超え

[ 2014年12月10日 05:30 ]

霧島酒造の商品を手にする白鵬

 大相撲の九州場所で大鵬に並ぶ史上最多の32度目の優勝を飾った横綱・白鵬(29=宮城野部屋)が9日、新記録への意欲を公の場で初めて語った。本格焼酎メーカー・霧島酒造の新商品「白霧島」のイメージキャラクターとして都内で行われた会見に出席。その際に来年初場所(1月11日初日、両国国技館)で早々と前人未到の優勝33回を達成することを宣言した。

 大鵬に並ぶV32を飾った九州場所から既に2週間が経過。これまでは来年についての質問を振られると「もうちょっと休ませてよ」などとかたくなにけむに巻いていた白鵬だったが、その姿はもうなかった。霧島酒造の新商品「白霧島」の“顔”として会見に出席すると、今年を表す漢字一文字について「32回という夢がかなったから“夢”ですね」と回顧。そして、次なる年に向け「新記録が見たいというファンがいるでしょうし、早々と初場所で決めて一年を伸び伸びとやりたい」と年明けにV33を成し遂げることを約束した。

 優勝回数の他にも目指すべき目標がある。連覇記録だ。白鵬は10年春場所から11年技量審査場所まで朝青龍に並ぶ史上1位の7連覇を達成。だが、白鵬が「あの男」とさげすむ先輩横綱とまだ肩を並べた状況であり、その記録を超えたいところだ。29歳の第一人者は今年夏場所から現在4連覇中で、単独1位の8連覇を狙うチャンスは訪れている。この日も「優勝32回を達成して肩の荷は下りたか?」と尋ねられると「まだまだです」と言い放った。初場所で5連覇すれば、新たな偉業達成も十分に可能性はある。

 これまで「霧島」のネーミングで親しまれた芋焼酎だが、それが「白霧島」とリニューアルされて来年1月21日に新発売。「どしっと ほわんと」という商品イメージと合致する横綱が広告塔に選ばれ、同月下旬からはCM出演もする。既に母国の草原で撮影を終えており「モンゴルの風景もアピールできれば、日本とモンゴルの懸け橋となれる」と白鵬。場所中は一切アルコールを口にしないが、まずは年明け早々に新記録を達成して最高の美酒を堪能するつもりだ。

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2014年12月10日のニュース