男子66キロ級阿部がオール1本で大会金1号

[ 2014年8月18日 05:30 ]

男子66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三

南京ユース五輪柔道

(8月17日)
 南京ユース五輪は17日、第2日を迎えて本格的に競技が始まり、柔道男子66キロ級で阿部一二三(ひふみ、神港学園高)が決勝でウクライナ人選手を一本勝ちで破って優勝、今大会の日本勢で金メダル1号となった。女子44キロ級の山内穂乃花(京都学園高)は初戦で敗れて敗者復活戦に回ったが、3位決定戦でドミニカ共和国の選手に優勢勝ちを収め、銅メダルを獲得した。また、フェンシング女子フルーレ個人の宮脇花綸(慶応女高)は、銀メダルに終わった。

 圧倒的な強さで阿部が世界を制した。決勝では相手のイアドフを積極的に攻め、最後は背負い投げで合わせ技一本。今月3日の全国高校総体に続いて4戦オール一本勝ちで制し「不安もあったけどオール一本勝ちで自分の力を出せて良かった。日本代表として、絶対優勝しないといけないと思っていた」と胸を張った。

 3キロほどの減量が必要だという阿部を食事面で支えるのが母の愛さん(42)だ。管理栄養士などの資格は持たないが、料理上手で知られるヤンキース・田中の夫人でタレントの里田まいのブログを読み、体づくりと体重管理を両立できるメニューを考案。育ち盛りの17歳と二人三脚で夢を実現した。阿部は20年東京五輪だけでなく、2年後のリオデジャネイロ五輪も視野に入れる。「講道館杯とかシニアの大会にも出て、大学生とかがいる中でどれだけ自分が上にいけるか」と挑戦状を叩きつけた。

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