みなみ 東京五輪へ“試金石”8月ユース五輪挑戦に意欲

[ 2014年4月23日 05:30 ]

クラブを2本持って素振りをする勝みなみ

 女子プロゴルフツアーのKKT杯バンテリン・レディースをツアー史上最年少の15歳293日で制したアマチュアの勝みなみ(鹿児島高1年)が22日、8月のユース五輪(16~28日、中国・南京)への出場意欲を示した。勝は以前から20年東京五輪出場への憧れを口にしており、まずは若者の五輪で金メダルを目指し、6年後へのステップにする。

 若者の五輪で力試しだ。この日夕、鹿児島市内の練習場へ足を運んだ勝は、今夏のユース五輪への出場意欲を問われると「4年に1度というのは特別だし、出たい」と目を輝かせながら話した。

 ユース五輪代表に内定するには、日本ゴルフ協会(JGA)が選考するナショナルチーム(日本代表)に入る必要がある。ナショナルチームは2期制を採用しており、日本女子アマ(6月24日開幕、茨城・大洗GC)の結果を基にアマランキングが再編され、メンバー7人と候補選手5人が決まる。その12人の中から6、7人がユース五輪出場となる見込みだ。

 勝はユース五輪直後に開催される世界女子アマ(9月3日開幕、長野・軽井沢72)にも出場意欲を示している。だが、JGA関係者は選手のコンディション面を考慮し「ユース五輪代表がそのまま世界女子アマの代表になることは難しい」としている。JGAは国内開催の世界アマでの優勝を今季の目標に設定しており、プロツアーで史上最年少優勝を飾った勝の出場を期待しているもよう。本人の意をくんでユース五輪か、それとも世界アマか。JGAは勝の試合に関して、苦渋の決断を迫られることになる。

 勝は高校卒業前のプロ転向を見送ったが、理由の一つは「日本女子アマや日本ジュニアで優勝していないから」。世界の舞台へ打って出るために、国内で名実ともに最強アマを目指す。

 ▽ユース五輪 14~18歳を対象としたユース世代の五輪で、4年に1度開かれる。第1回夏季大会は10年8月にシンガポールで開かれ、26競技を実施。日本は金8、銀5、銅3の計16個のメダルを獲得した。南京は第2回大会となる。冬季大会の第1回は12年1月にオーストリア・インスブルックで開催された。

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2014年4月23日のニュース