松山 緊急帰国へ…疲労性胃炎で欠場、次戦未定

[ 2013年10月18日 06:00 ]

シュライナーズホスピタル・オープンを欠場し、車に荷物を積み込む松山

USPGAツアー シュライナーズホスピタル・オープン第1日

(10月17日 米ネバダ州ラスベガス TPCサマーリン=7243ヤード、パー71)
 松山英樹(21=東北福祉大)が緊急帰国することになった。米ツアーの今季第2戦が開幕したが、初優勝の期待が懸かっていた松山は体調不良のため、スタート直前に出場を取りやめた。胃炎が原因とみられる。近く帰国する方向で調整している。石川遼(22=CASIO)は10番からスタートした。

 松山は、午前7時すぎのスタートに備えて練習場でアイアンを打ったが、10分ほどでクラブハウスに引き揚げた。再び姿を見せると、同組で回る予定だったデヨングに欠場する旨を伝えて握手を交わし、車に乗り込んでコースを後にした。関係者によると、疲労による胃炎が原因で本人は非常に落胆しているという。

 松山は2日前の15日に石川と18ホールを回った際、腹痛を訴えていた。苦しそうに顔をゆがめ、膝に手を突き、かがみ込む姿も見られた。そのため16日は練習せずに休養した。17日朝には腹痛は治まっていたが、倦怠(けんたい)感があったという。発熱など他の症状はないが、帰国している東北福祉大の阿部靖彦監督と電話で話し合った末に欠場を決めた。

 阿部監督は「体のだるさが抜けない。連戦の疲れが原因だと思う。米国では、日本にはないストレスもある。中途半端な状態で出場するのも良くない」と説明した。航空機の手配が出来次第、帰国する。体調が回復しなければ国内の病院で診察を受ける可能性もある。

 CIMBクラシック(24日開幕、マレーシア)、HSBCチャンピオンズ(31日開幕、中国)にもエントリーしており、その後は国内ツアーに参戦予定だが、出場試合についても白紙となった。

 前週の今季開幕戦フライズコム・オープンで米ツアー自己最高の3位に入り、今大会は優勝候補に挙げられていた。21歳は無念の思いを抱え米国を離れることになる。

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2013年10月18日のニュース