添田 2年連続1回戦突破!不振脱出のきっかけに

[ 2013年6月27日 06:00 ]

男子シングルス1回戦でアンドレアス・ハイダーモイラーを破り、ガッツポーズの添田豪

ウィンブルドン選手権第2日

(6月25日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルスで世界ランキング129位の添田豪(28=空旅ドットコム)が、同108位のアンドレアス・ハイダーモイラー(26=オーストリア)を7―6、7―5、6―1のストレートで破り、2年連続の1回戦突破を決めた。今季は過密日程などで不調に陥り、今大会も予選を勝ち上がっての出場だったが、復調への期待を抱かせる快勝だった。

 (ウィンブルドン・雨宮 圭吾)

 これまで苦しんでいたのがうそのような添田のテニスだった。「緊張はしたけどいい入り方ができた」と第1セットをタイブレークの末に競り勝つ。第2セットも先行してから追いつかれる展開で粘り勝ち、そのままストレートで押し切った。

 今季は長期遠征やデ杯の代表としての試合も続き、心身両面で疲労をため込んでいた。「抱えているぜんそくの症状が出てきたりした」と体調を崩して連戦連敗の悪循環。昨年7月に47位まで上がったランキングは100位台まで急降下した。しかし、1回戦負けした全仏後にトレーニングメニューを見直し、それまでのパワー系から「動きのあるフットワークをメーンに」変えた。昨夏と同じ70キロ半ばまで体重を落としたことで動きに切れが戻り始めた。2週前の試合では準々決勝まで進み、今大会も予選3試合を勝ち抜いた。コンディション、成績が上がれば、シーズンの疲労感は自然と吹き飛んだ。

 10、11年は欠場者が出たためラッキールーザーで本戦出場を果たし、昨年は4大大会初勝利を挙げた験のいい大会。「ウィンブルドンに助けてもらっている気がする。きょうをきっかけにまた上位を狙える」と不振脱出への手応えを口にした。

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2013年6月27日のニュース