稀勢の里 Vなしでも昇進ある 横審 異例の見解

[ 2013年5月28日 06:00 ]

横綱審議委員会を終え、会見する内山委員長

 横綱審議委員会の会合が27日、東京・両国国技館で行われ、13勝2敗の準優勝に終わった大関・稀勢の里の綱獲りについて、内山斉委員長(読売新聞グループ本社顧問)が、優勝なしでも昇進の可能性があるとの異例の見解を示した。

 会見で同委員長は「名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)で全勝優勝すればいいが、優勝に準ずるというのがあるのだから優勝しなくても14勝なら(審判部から上がってくる)可能性がある」と話した。

 49年夏場所の15日制定着以降、優勝経験なしで横綱に昇進したのは86年秋場所の双羽黒だけ。90年秋場所の旭富士(現伊勢ケ浜親方)以降は全横綱が2場所連続優勝で昇進しており同委員長の見解は、日銀の金融緩和なみの横綱昇進目安の“大胆緩和”だ。ただ、審判部は来場所が綱獲り場所との見方には慎重で、稀勢の里も千秋楽の夜に「一層心を引き締めてやる」と話していた。

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2013年5月28日のニュース