片山40代でも賞金王!3世代以上はジャンボだけ

[ 2013年3月14日 06:00 ]

優勝カップを前にする金庚泰(左)池田勇太(右)と健闘を誓う片山晋呉

 男子ゴルフの日本ツアー開幕戦タイ・オープンは14日、バンコク郊外のタナシティー・クラブ(6930ヤード、パー72)で行われる。ワンアジアツアーとの共同主管で日本ツアー開幕戦の海外開催は初。20代、30代で賞金王になった片山晋呉(フリー)は40歳で迎える今季、賞金王に返り咲くことを宣言。20代、30代、40代で賞金王になれば尾崎将司(66=マックスインターナショナル)に続く偉業となる。

 片山が「四十にして惑わず」の格言を地でいく。マスターズ優勝を夢見て技術を追求し続けた30代。36歳の時、夢の舞台で4位に食い込んだが、以降はモチベーションを保つことに苦しみ、通算26勝の永久シード選手も優勝からも遠ざかった。年間ランクも09年の4位以降は10年が16位、11年が13位。昨年は18位に低迷した。だが、今年1月31日に節目の40歳の誕生日を迎え、迷いは消え去った。

 「もう06年とか07年の自分に戻るのは無理。今はいかに長くできるか。40代で賞金王を獲りたい。だから、あと10回チャンスがあるね」

 初めて賞金王になったのは27歳の時。30代でも31歳から3年連続で賞金王になるなど、4度も頂点に立った。過去、20代、30代、40代でいずれも賞金王になったのは、51歳の時に5年連続賞金王になったジャンボ尾崎だけ。「40代で賞金王になれば、50代でもって思うでしょ」と先も見据える。

 開幕を翌日に控えたこの日は9ホールをラウンド。07、08年に全英オープンを連覇するなどメジャー3勝のパドレイグ・ハリントン(41=英国)と予選で同組になり「凄く楽しみ」と期待感をにじませた。

 昨年は43歳の藤田が44歳の谷口と争った末、賞金王になった。40代が元気で熱かった男子ゴルフ界。今年も40歳の元賞金王が主役を演じる。

 ▽ワンアジアツアー アジアンツアーとは別に09年にオーストラリア、韓国、中国協会が合同で設立した機構。今回と次戦インドネシア・プロ選手権(28日開幕、インドネシア)を日本ゴルフツアー機構(JGTO)との共同主管で開催する。獲得賞金は日本ツアーの賞金ランクに加算され、優勝すれば日本ツアー優勝者と同等の権利が与えられる。日本ツアー開幕戦の海外開催は73年ツアー制度施行後初。ワンアジアツアー側は今後日本での試合開催を希望している。

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2013年3月14日のニュース