松山、猛ラッシュで2位 全米アマへ弾み

[ 2012年7月30日 06:00 ]

最終日、通算13アンダーで2位の松山英樹

男子ゴルフツアー サン・クロレラ・クラシック最終日

(7月29日 北海道小樽市 小樽カントリー倶楽部=7471ヤード、パー72)
 松山英樹(20=東北福祉大3年)が7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で通算13アンダーの2位に食い込んだ。史上初のアマチュア2勝目は逃したものの、残り6ホールで5バーディーを奪う追い上げを見せ、全米アマチュア選手権(8月13日開幕、コロラド州チェリーヒルズCC)に弾みを付けた。2位で出たブレンダン・ジョーンズ(37=オーストラリア)が通算15アンダーで逆転で今季2勝目、通算12勝目を挙げた。

 悔しさと同時に、充実感も大きかった。2位に入った松山は「(悔しさもうれしさも)どっちもですかね。苦しい流れのなか後半で5個バーディーを取れたのは、自分にとってもプラスになると思います」と、淡々と語った。

 4打差逆転を狙った最終日は序盤でつまずいた。5番の3オン3パットのダブルボギーで通算7アンダーに後退。首位とは7打差に開き、Vは絶望的な状況になった。

 だが、スーパーアマは諦めていなかった。いつも通りリーダーボードを見ながらプレー。12番で上位のスコアが伸びていないことを確認すると「ここから全部バーディーなら…」とスイッチを入れた。

 昨年の日本学生や三井住友VISAでも、後半の追い上げで優勝を勝ち取っている。「自分でも分かんない」という集中力が高まった状態になった時、松山は手が付けられなくなる。

 13番から快進撃を始めると、圧巻は難易度No・1の16番504ヤードのパー4。残り187ヤードを5Iで1・5メートルに付けて4連続バーディーを完成させた。18番もバーディーで締め。優勝したジョーンズには2打及ばなかったが、最後の6ホールで5バーディーを奪い、北の大地に強烈なインパクトを残した。

 4日間で23個のバーディーはプロを抑えて最多。これで全米アマチュア選手権にも弾みが付いた。同大会の上位2人は来年のマスターズ出場権が得られる。「この4日間、いいスコアで回れたけど、今のままだと確実に負ける。最後のようなスイング、パットをしたい」。3年連続のゴルフの祭典を目指し、世界最高峰のアマの大会に挑戦する。

続きを表示

2012年7月30日のニュース