競技終了は閉会式直前 山中「最後まで諦めない姿を」

[ 2012年7月14日 06:00 ]

笑顔でポーズを取り五種を表現する(左から)富井慎一、山中詩乃、黒須成美

 大トリは任せた。ロンドン五輪の近代五種代表の黒須成美(20=東海東京証券)、山中詩乃(21=自衛隊)、富井慎一(31=同)が13日、都内で会見。00年シドニー五輪で採用され、今大会初めて日本勢が出場する女子は、大会最終日8月12日の最終種目。競技終了は閉会式スタートの50分前で、夢舞台のラストを彩る。黒須が「トップ10に入りたい」と言えば、山中も「入賞を目指したい。最後まで諦めない姿を見てもらいたい」と気合を入れた。

 近代五種選手だった父・秀樹さんの影響で小学6年生で競技を始めた黒須と、自衛隊入隊1年目の09年10月から競技に取り組んだ中山。競技歴は対照的な2人だが、目指すものは同じだ。フェンシング、競泳、馬術、射撃、ランニングで争われる近代五種。日本では5種目できる女子が5人しかいないと言われているマイナー競技を、メジャーにすることが夢だ。「自分が活躍して、後からついてきてほしい」と黒須。「小さい子に“やりたい”って思ってもらえるように、しっかりした試合をしたい」と山中も力を込めた。日本選手団の大トリを務める2人が、夢の舞台で躍動する。

 ▽近代五種 欧州では「キングオブスポーツ」と言われ、男子は1912年ストックホルム大会、女子は00年シドニー大会から正式競技になった。フェンシング(エペ)、競泳(200メートル自由形)、馬術(障害飛越)の順位、タイムなどで得点を算出。1秒4点で換算し、複合(射撃+3000メートル走)は上位選手から時間差でスタート。的に5発命中させる射撃と1000メートルのランニングを交互に3回行う。

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2012年7月14日のニュース