琴欧洲複雑骨折だった…過激「10勝未満なら大関降格」提案も

[ 2012年5月22日 06:00 ]

会見する鶴田委員長(左)と八角理事

 夏場所の千秋楽(20日)を休場した大関・琴欧洲(29=佐渡ケ嶽部屋)が右足複雑骨折の重傷だったことが21日、関係者の話で分かった。全治は不明だが、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)の出場が微妙な状況だという。看板力士でありながら、優勝を左右する一番を休場し、批判を浴びていたが、この日、行われた横綱審議委員会でも、琴欧洲をはじめとする6大関の体たらくに厳しい意見が飛んだ。

 波乱含みだった千秋楽から一夜明けても、その余波は収まることはなかった。まさかの休場で優勝争いに水を差した琴欧洲のケガの状態がこの日になって“軌道修正”された。千秋楽に休場届とともに提出された診断書は「右足根骨じん帯損傷で約3週間の治療を要する」。部屋関係者の説明では、痛みや腫れが引かずに足もつけずに松葉づえを使わないと歩けない状態だった。しかし、この日、千葉県内の病院で精密検査を受け、右足の複雑骨折だったことが判明。全治こそ不明だが、関係者は「名古屋場所も微妙です」と話した。

 7月の名古屋場所に影響を及ぼすのなら深刻な状態と推測できるが、それならば、14日目の夜にしっかりと検査を行っておけば大騒ぎにはならなかったはずだ。その時点で、診断書を相撲協会に提出していれば、割り返し(取組の変更)という措置も取れたはず。今回は優勝争いでトップに立っていた栃煌山戦を控えていただけに、事の重大さを理解していなかったと批判されても仕方のない行動だ。

 相撲協会によると、21日も琴欧洲に対するファンからの批判の電話が多数寄せられたという。さらに場所後恒例の横綱審議委員会でも琴欧洲を含む6大関に対する批判が続出した。鶴田卓彦委員長(日本経済新聞社元相談役)は琴欧洲のケガについては「ケガで休場したからとがめられない」と擁護したが、「6大関もいるんだから最低10勝はしないと、(番付を)落とすシステムをつくればいい」と過激な提案を口にした。琴欧洲は06年初場所に大関昇進後、在位38場所で優勝は1回。この1年に限れば2桁勝利が1度しかない。「角界のスカイツリー」の土台は完全に揺らぎ始めている。

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