白鵬が稽古納め 来年の目標は「初の年6場所優勝」

[ 2011年12月30日 18:08 ]

粉まみれになって師匠の宮城野親方がつく餅をこねる横綱白鵬

 大相撲の横綱白鵬が30日、東京都墨田区の宮城野部屋で稽古納めと恒例の餅つきを行い、八百長問題や東日本大震災に見舞われた1年を「大変な年だったが、あしたがあると思ってやってきた。今は無事に終わったという気持ち」と振り返った。

 3月の春場所が不祥事では初の本場所中止に追い込まれる中、年5場所のうち4場所を制した。揺らぐ国技を引っ張った26歳の一人横綱が、ことしを表す漢字として選んだのは「信」。「いろいろ考えさせられ、不安や焦りがあった。その中でも夢を信じ続ける心が大事」との理由からだ。

 ライバル不在が長引き、来年は大関勢の躍進を心待ちにする。最も横綱に近い存在として白鵬が真っ先に名を挙げたのは「安定感がある」という把瑠都。新大関の稀勢の里や琴奨菊も「もう一つ上(の地位)を目指してくるはず」と期待した。

 12年の目標には自身初の年6場所優勝を掲げた。まずは来年1月8日初日の初場所で貴乃花と並ぶ通算22度目の優勝を目指す。「大きな目標を常に持っておく。そのためにも着実に結果を重ねたい」と決意を口にした。

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2011年12月30日のニュース