古閑 奇想天外な人生設計「普通の女性としては…」

[ 2011年10月6日 06:00 ]

引退を決めた経緯について話す古閑美保

 電撃引退発表で世間を驚かせた女子ゴルフの古閑美保(29=京セラミタ)が今度は奇想天外なセカンドキャリアプランを口にした。5日、SANKYOレディース(7日開幕)の会場となる群馬・吉井CCで引退表明後、初めて公の場に姿を見せ、古閑節をさく裂。気になる今後についてはスポーツキャスター転身に前向きな姿勢を示しつつ、キックボクシングやベリーダンスに興味を示した。

 コースには冷たい雨が降っていたが、古閑の表情は湿っぽさとは無縁だった。会見場には全局のテレビカメラや70人を超える報道陣が集結。その前で温かい笑顔を浮かべながら、あっけらかんと胸中を語っていった。

 「続けようと思えば続けられる、というのは性格的に好きじゃない。ズルズルとはやりたくなかった」。決断の背景には、左手首のケガと師匠の清元登子(72=元日本女子プロゴルフ協会会長)が一昨年秋に病に倒れたことがあった。「それまで清元先生が全部コントロールしてくれてたので自分の意思はなかった。心も技術も先生が支えだった」

 全幅の信頼を置く存在がそばにいなくなり、独力でどうにかしようにもケガで思うように練習できない。“30歳で引退”の人生設計を抱いてきた古閑にとって、周囲の状況も進むべき道筋を示しているように思えた。

 とはいえ、普通の選手なら少しぐらい寂しさを漂わせる引退会見で、バラ色のセカンドライフを想像して瞳を輝かすのが古閑らしいところ。「趣味を多彩にしたい。ゴルフも趣味になるけど、それは極めちゃって上手だからね」と得意げに笑い、キックボクシングやベリーダンスにも興味を示した。

 「ここまで有名になっちゃったので、普通の女性としては生きていけない。(人とは)ちょっと違った人生になるかもしれないけど、自分の思ったように生きていきたい」。プロゴルファー人生は終わっても、天真爛漫(らんまん)な性格は変わらない。気の向くままにどこへでも。女格闘家か?ダンサーか?はたまたカリスマ料理研究家か?10年後に古閑美保がどうなっているのか。それはきっと神様でも想像がつかない。

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