明大OB・川俣 「前へ」の思い胸にNZに挑む

[ 2011年9月14日 06:00 ]

ニュージーランド戦へ向け練習する(左から)畠山、堀江、平島

 ラグビーW杯日本代表は13日、ニュージーランド戦(16日、ハミルトン)に向け、ニュージーランド北島シルバーデールで約2時間の練習を行った。初戦のフランス戦で出番がなかったPR川俣直樹(25=パナソニック)が次戦に出場すれば、明大出身者がW杯全大会で登場することになる。今大会唯一の明大OBは同大ラグビー部部訓「前へ」の思いを秘め、世界ランク1位に挑む。

 強風が吹き荒れる中で黙々と練習を行った川俣は、世界最高峰の舞台にメイジの名前を残す意欲にあふれていた。「初戦はスタンドから見ていて悔しかった。ニュージーランド戦では明大出身者として前へ、がつんと真っ向勝負でいきたい」。10日のフランス戦メンバーから外され、次戦にかける思いを口にした。

 明大OBはW杯にフッカー藤田剛氏、WTB吉田義人氏、CTB元木由記雄氏ら10人が前大会まで1回も途切れず出場してきた。全大会にOBが出場しているのはライバルのワセダだけ。明大ラグビー部OB会から餞別(せんべつ)をもらった川俣は「活躍しなかったらOBに何を言われるか分からない。(出場記録も)継続させたい」と力を込めた。

 川俣はW杯壮行試合米国戦(8月21日)でタックルした際に股間を強打してぼうこうが腫れた。今は太田治GMからもらった局部保護用カップをして練習している。95年W杯のニュージーランド戦で17―145の大敗を喫したときは太田GMら4人の明大OBが出場。先輩からの期待も大きい川俣は「メイジの無念を払しょくさせたい」と16年前の汚名を晴らすつもりだ。

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2011年9月14日のニュース