新婚・福嶋 ミセス初Vへ首位発進!6アンダ―

[ 2011年8月13日 06:00 ]

9番、2打目でバンカーショットを放つ福嶋

女子ゴルフツアー NEC軽井沢72第1日

(8月12日 長野県軽井沢72ゴルフ北コース=6603ヤード、パー72)
 7月に会社経営者と結婚したツアー通算24勝の福嶋晃子(38=NEC)が、ボギーなしの6バーディーを奪って66をマークし、2位に2打差の単独首位に立った。過去4勝を挙げている“ホステス大会”で、ミセス初Vを狙う。2打差の2位に昨年女王のアン・ソンジュ(23=韓国)、“美人プロ”の辻村明須香(28=IDEC)ら3人。前週欠場した横峯さくら(25=エプソン)は1アンダーの71で17位につけた。

 打った本人も驚いたが、前の組はもっと驚いた。364ヤードの15番パー4。福嶋の第1打は、グリーン手前のバンカーから第3打を打とうとしていた前の組のシン・ヒョンジュの後方に“着弾”した。グリーンエッジまで20ヤードの地点まで運ぶ320ヤードの超ビッグドライブ。打ち込みはマナー違反だが、シン・ヒョンジュと同組で回った笠りつ子は「信じられません」と驚くしかなかった。

 今季11戦で予選落ち4度。賞金ランク46位と調子が上がらなかった福嶋だが、38歳を迎えても飛距離は衰え知らず。今週から1Wを白いヘッドが特徴的なテーラーメイド社の「R11」に変更し、さらに飛距離がアップしたという。

 所属契約を結ぶNECが主催するこの大会は優勝4回、そのうち3回が今回と同じコースと相性の良さは抜群。「フェアウエーが広く、思い切り打てるから好き」と1Wで攻めていけるのが強さの理由だ。2番パー5(553ヤード)は残り253ヤードを5Wで2オンして楽々バーディー。パットもかみ合って、ボギーなしの6バーディーで、2位に2打差の首位に立った。

 7月3日に都内の36歳の会社経営者と結婚。“アッコ夫人”はとても家庭的で、朝、夫を見送ると掃除、その後に練習に励む。練習場からの帰りに買い物を済ませ、夕飯を作って夫の帰宅を待つのがパターン。「初トライした肉じゃがはうまくいきました」。ゴルフを生活の中心としながらも「年齢的に早く子供が欲しい」と私生活の充実ぶりをのぞかせた。優勝すれば国内通算25勝。「優勝を意識するのは2日目が終わってから」と控えめだが、応援に駆けつけている夫のためにも、ミセス初勝利へと突き進む。

 ▼2位・大谷奈千代 北海道と同じ洋芝だけど、今大会の方が芝が強いので不安があった。それで逆に慎重になれた。(ボギーなしの4バーディー)

 ▼17位・横峯さくら 思ったよりボールが右へ行った。球筋が良くないのでしっかり調整したい。(前週は体調不良で欠場。2バーディー、1ボギー)

 ▼42位・有村智恵 まだまだヘタだな、と思いました。(2バーディー、3ボギーに肩を落とす)

 ▼85位・上田桃子 パットが全然入らなかった。きのうまで良かったけど。(2度の3パットで34パット。連続バーディー発進も、その後は6ボギー)

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2011年8月13日のニュース