量産9バーディー!上原、39位→今季初V王手

[ 2010年9月5日 06:00 ]

ホールアウトして新崎弥生(右)と握手をする上原彩子

 女子ゴルフツアーのゴルフ5レディース第2日は4日、岐阜県瑞浪市のみずなみカントリー倶楽部(6514ヤード、パー72)で行われ、自己ベストで、大会レコードとなる63を出した上原彩子(26=モスフードサービス)が、一気に単独首位に躍り出た。ボギーなしの9バーディーを量産し、通算9アンダーで、前日の39位から順位を上げてツアー3勝目に王手。69で回ったアマチュアの青木瀬令奈(前橋商3年)は通算5アンダーの13位で、プロ11戦目で初めて予選を突破した。

 あれよあれよという間に首位まで上り詰めた。イーブンパー39位からスタートした上原の圧巻のバーディーラッシュは2番からだった。まずは3メートルを冷静に沈めると、ここから4連続バーディー。その後も4バーディーを奪い、締めくくりは18番パー4。残り100ヤードからPWで放った第2打はカラーへ。6メートルを残したが、これを難なくねじ込んで9個目のバーディーを奪ってみせた。前日はこの18番で4パットのダブルボギーを叩いていただけに「最後は気持ちよかった」と笑顔を見せた。
 「スコアはあまり気にしていなかった」というが、63は05年の不動、08年のイム・ウナ、申ジエの64を更新する大会レコードで、自己ベスト。一気に単独首位まで順位を上げ、今季初優勝に王手をかけたのだから喜びも倍増だった。第1日もショット自体は好調だったが、パットが足を引っ張った。だが、ラウンド後に飯島茜の父で、コーチの一男さんから助言を受け「頭が動かないように」背筋を意識して修正すると、軸がぶれなくなった。
 例年、夏場は体重が減るため、今年は多めに食べることを意識している。大会前日も仲良し4人組で食事を予約したが、都合が合わず2人が欠席。それでも、丁允珠(韓国)と2人で「もつ鍋2人前と焼き肉2人前」をたいらげた。プロテインも1日に3度飲み、今は2キロの増量に成功。この日も最後までスタミナが切れることはなかった。
 前週のニトリ・レディースではホールインワン賞で表彰式に出たが、40歳で涙の初勝利を飾った鬼沢を見てあらためて優勝への思いを強くした。「今度は勝って表彰式に出たい」。昨年3月のヨコハマタイヤPRGRレディース以来のツアー3勝目だけを見据えた。

続きを表示

2010年9月5日のニュース