“雑音”大きく…真央に韓国メディア殺到

[ 2010年1月27日 18:27 ]

 27日に韓国の全州で開幕したフィギュアスケートの四大陸選手権を取材する報道陣の数は国際スケート連盟(ISU)によると約300人で、半分以上が地元メディアだという。韓国が誇る世界女王のキム・ヨナは出場しておらず、テレビ局や新聞のお目当ては、バンクーバー冬季五輪で母国のヒロインと金メダルを争う浅田真央(中京大)だ。

 韓国メディアは25日に浅田が韓国入りした際に空港やホテルで到着を待ち受け、公式練習の様子も詳細に報じている。ソウル新聞の趙恩智記者は「ほぼ全員が真央を見に来た記者だと思う。国民の多くはキム・ヨナが(五輪で)金メダルを取ると思っているが、真央がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3度決めたら分からないから」と話す。
 カナダのトロントに練習拠点を置くキム・ヨナは時差調整の難しさなどを理由に、早くからこの大会の欠場を決めていた。ところが、ISUから韓国連盟に出場要請が届くと、一部メディアは「ISUと関係のある日本企業による圧力」と報じ、日韓のライバル関係をあおった。五輪が近づくにつれ、周囲の雑音は大きくなるばかりだ。(共同)

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2010年1月27日のニュース