米本土初Vいける!宮里藍1打差2位浮上

[ 2009年8月31日 06:00 ]

 USLPGAツアーのセーフウェー・クラシック第2日は29日、オレゴン州ノースプレーンズ パンプキンリッジGC(6546ヤード、パー72)で行われ、8位から出た宮里藍(24=サントリー)が68で回り通算9アンダーで首位と1打差の2位に浮上。米本土初Vとなる今季2勝目を視界にとらえた。上田桃子(23=ソニー)は通算3アンダーの27位、宮里美香(19=フリー)は通算2アンダーの37位で決勝進出。米国在住のアマチュア、金子絢香(19)は通算1オーバー、大山志保(32=オンワード樫山)は通算7オーバーで予選落ちした。

【Go!アスリート 宮里藍】

 米ツアー初Vの感涙からわずか1カ月。宮里藍の目の前に再びVチャンスが巡ってきた。それも予想外に…。「全然期待してなかったのにいい位置にいる。今週はこれぐらいでちょうどいいのかも」。2位浮上を苦笑いで振り返った。
 疲労と長距離移動が重なり右腰の痛みに襲われた。前日はツアーに同行するフィジカルトレーナーに「整体的なもの」を受け治療。「(骨盤の)ズレを直すものだったと思うけど、その後に痛みが出たので(第2日のプレーは)無理だろうなと思った」という。
 ところが一晩寝て起きてみるとあら不思議。痛みは吹き飛び「すっと真っすぐ立てたのでこれで大丈夫」と好プレーにつなげた。腰に負担をかけないように「無理しないで軽く振れているのが、逆に自分のいいリズムと力加減になっている」。1Wでフェアウエーを外したのは1度だけ。パー5が3ホール続く8番からはアプローチをピンに絡め3連続バーディーを奪った。
 初めて単独トップに立った14番パー3で1メートルのバーディーパットがカップに蹴られると、16番パー3では第1打をグリーン左に外しボギーと終盤は伸び悩んだが、68で回り通算9アンダー。首位とは1打差だ。
 3日間の短期決戦だけに、「あすが最後だと思うと力が入りがちになる」と警戒する。「この2日間のように腰の状態と相談しながらうまくできればチャンスはある。バーディー合戦になると思うけど、自分は自分でスコアを積み重ねていきたい」。今季2勝目なら、賞金ランク首位カーとの差もジワリと縮まる。堅実なVプランでチャンスをつかみにいく。

 ≪金子は予選落ち≫米ツアー挑戦5試合目で2度目の予選通過を狙ったアマチュアの金子は、イーブンパーと耐えて通算1オーバーでホールアウトし「あすこそリベンジしたい」と意欲を見せていたが、結局1打及ばず予選落ち。今後はプロ転向を目指し、9月17日から始まる米ツアー来季出場権を懸けた地区予選会に出場する。「(昨年受験した)大山さんからも暑さが大変だと聞いているので、早めに現地入りします」と気持ちを切り替えた。

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2009年8月31日のニュース