“女鉄人”原江里菜63!初V見えた

[ 2008年8月17日 06:00 ]

17番ホール、バーディーに笑顔を見せる原

 女子ゴルフツアーのNEC軽井沢72第2日は16日、長野県北佐久郡軽井沢町の軽井沢72ゴルフ北コース(6583ヤード パー72)で行われ、開幕から22試合連続出場を続ける“女鉄人”原江里菜(20=マスターカード)が、悲願の初優勝に向けて独走態勢に入った。9バーディー、ノーボギーの63で、4月のフジサンケイで記録した64の自己ベストを更新。大会タイ記録でコースレコードも塗り替えた。が、6打差の2位に古閑美保(26=キリンビバレッジ)が付けている。

【第2R成績


 稲妻のような勢いでバーディーラッシュを展開した。積み重ねたバーディーは9つ。左上腕部に張りと痛みを感じてハーフターンの時にテーピングを施したが、「途中からは痛みよりもゴルフに集中してました」と抜群の集中力を発揮した。
 リードを守ろうとせずに「1つでも差を広げたい」と攻め続けた。17番グリーンでは降雨のため約40分間プレーが中断したが、再開直後には8メートルのバーディーパットを沈めた。流れを切らさずに、上がり3ホールを3連続バーディーで締めくくり、自己ベスト&北コースのコース新&96年の福嶋晃子に並ぶ大会記録をマークした
 今季は原と飯島だけが開幕から22試合連続出場している。暑さの厳しい夏を迎えても4試合連続トップ10入りとむしろ調子は上がってきた。2週間前は試合がなくオフだったが「休むとショットの調子が悪くなった。だからあまり休みたくない」と今後も休養をはさむつもりはない。
 連戦を続ける女鉄人の体を支えるのは電気。今季は社会人アメフトチームに携わる吉永孝徳トレーナー(42)らと試合後も毎日ストレッチやエクササイズを行い、宿舎ではプロ野球やJリーグのチームにも導入されている約300万円の電気治療器「プロテクノEMS」を使ったケアを受ける。電気が深部の筋肉に作用してマッサージ効果が得られ、筋力アップの助けにもなるという。
 最終日最終組はこれで5回目だが、初優勝の最大のチャンス。「また電気を流してもらってあしたに備えたい」。不安の残る左腕にも電気を流して、今度こそビリッと勝利をつかみ取る。

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2008年8月17日のニュース