代表選考に不満 女子選手の訴え退ける

[ 2008年5月12日 19:52 ]

 日本スポーツ仲裁機構(JSAA)は12日、カヌーの北京五輪代表選考を不服として日本カヌー連盟に同代表の取り消しを求めた女子選手の訴えを退けたことを明らかにした。JSAAは選考過程に不合理なことはなかったと判断した。

 日本は11日まで小松市で行われたフラットウオーターのアジア最終予選で、女子カヤックフォア五百メートルの五輪出場権を獲得し、そのメンバー4人が代表となった。この女子選手は6人の代表候補の1人だったが、最終予選前に4人の代表から外れた。
 女子選手は8日にJSAAに仲裁を申し立てたが、カヤックフォア五百メートルが始まる前日と緊急だったため、受理したJSAAの仲裁人が小松市で仲裁した。申し立てた当日に仲裁の判断を下したのは初めてという。
 同連盟によると4人目について、この女子選手より成長の可能性がある若手選手を選んだ。

 ◆成田昌憲・日本カヌー連盟専務理事の話 選手本人は(フォアで)出場するつもりでいたのかもしれないが、6人の候補から練習などで一番いい4人に絞り込んだわけで選考に問題はない。開会式当日に仲裁になるとは思わなかった。

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2008年5月12日のニュース