2区で決めた!コニカミノルタ6度目V

[ 2008年1月1日 16:21 ]

<第52回全日本実業団対抗駅伝・ニューイヤー駅伝>優勝のゴールテープを切るコニカミノルタの磯松大輔

 元日恒例の全日本実業団対抗駅伝(スポニチ後援)は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、100キロで行われ、コニカミノルタが4時間46分28秒で2年ぶり6度目の優勝を果たした。

 2位は3分17秒差で前回優勝の中国電力、3位はホンダ。安川電機が健闘して4位に入り、トヨタ自動車九州が5位、優勝候補の一角の日清食品は6位だった。旭化成は27位、カネボウは33位と低迷した。
 コニカミノルタは1区で太田崇が首位のSUBARUに3秒差の3位につけた。2区でエース松宮隆行が区間賞の快走で首位に浮上して2位に1分20秒差の独走態勢を築くと、後続も力走して逃げ切った。

 <松宮隆が独走態勢に>コニカミノルタの完ぺきなリレーだった。外国選手7人がそろった1区。31歳の太田は「何回も走っている区間。流れに乗ることを意識した」。迷わずハイペースに食らいつき、トップに3秒差の3位。優位に立った。
 2区ではエース松宮隆が9キロすぎから独走態勢に持ち込んだ。日本記録を持つ五千メートルに出場した昨夏の世界選手権(大阪)後は故障で練習再開は12月にずれ込み「スタミナに不安があったけど流れに乗って走れた」。序盤で早くも優勝へのおぜん立てが整った。
 昨年の4位でチームは若返りの必要性を痛感したという。再起を期して昨夏は高尾山で走り込み、その中で力をつけた25歳の山田と23歳の池永が4区、6区で好走。後続との差を広げた。
 アンカーは34歳の磯松。コーチ兼任のベテランは「力が同じなら若手を使いましょう」と自ら補欠に回ったが、この日朝、松宮祐が脚に痛みを訴えて急きょ交代。それでも区間2位で走り、両手を突き上げて歓喜のゴールに飛び込んだ。
 酒井監督は「若手が自信をつけて来年につなげることができたことが収穫」。新たな血を加えた高い総合力はアクシデントにも揺らぐことなく、王座に返り咲いた。

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2008年1月1日のニュース