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“銀の剣”光栄 フェンシング・太田出発前日に来店

[ 2012年8月7日 06:00 ]

 日本フェンシング界の歴史的快挙の裏には、選手の武具を調達した販売店の存在もあるようだ。

 太田雄貴らメダリスト4人が利用しているのは、東京都豊島区のフェンシング用品販売店「東京フェンシング商会」。太田は、直前合宿のパリへ出発する前日の先月18日に訪れた。その数日前に「軽くて硬いブレード(剣)がほしい」と注文。店舗スタッフが用意した数本のブレードを、床に押しつけ折り曲げるなどして入念にチェックして「これがいい」と納得の表情で2本選んだという。スタッフの山田清加さんは「太田選手のようにパフォーマンスの高い選手ほど、徹底的に武具にこだわる。銀メダルを生むブレードを準備できて光栄」と喜んでいる。

 太田は、08年の北京五輪から帰国後、銀メダルを持って来店。スタッフにメダルを披露し、記念のサイン色紙を贈った。山田さんは「普段はよくしゃべる、気のいい青年。今回は4人で銀メダルを見せに来ていただきたいですね」と笑顔。

 千田も常連といい「中央大学時代は、よく先輩の“お使い”で来てましたよ」。ブレードは1本8000円、ユニホームは約2万円など、武具が安くはないスポーツだが「太田選手らの活躍は競技人口が増えるきっかけになるはず」と確信している。

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2012年8月7日のニュース