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五輪効果だ!「炎のランナー」人気再スパート!

[ 2012年8月7日 06:00 ]

再脚光を浴びる「炎のランナー」のジャケット(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 五輪の開会式、表彰式効果で映画「炎のランナー」のテーマ曲「Chariots of Fire」が、配信大手iTunesのダウンロードランキングで一時、圏外から2位に急浮上した。

 映画は英国の陸上選手を題材にしており、先月27日の開会式の会場で名場面も映し出された。各競技の表彰式でも、シンセサイザー奏者ヴァンゲリス(69)による曲が効果的に流されている。

 チャートが一気に上昇したのは開会式直後。21年前に発売された曲のため、レコード会社関係者も「開幕前は全く動きが見られなかったのに…」と驚いている。

 映画自体もDVDレンタルが伸びている。レンタル店大手TSUTAYAでは開会式から1週間で、全国の貸し出し数が前2週と比べて約5倍に。現在も通常より約2~3倍多い状態が続いているという。広報担当者は「ここまで伸びたことはこの1年なかった。明らかに五輪効果」と分析。テーマ曲をきっかけに映画も、もう一度見てみようという人が続出しているようだ。

 また、開会式を盛り上げた英俳優ローワン・アトキンソン(57)の代表作「Mr・ビーン」、ジェームズ・ボンドが登場する映画「007」シリーズのレンタル数も伸びているという。

 ▽炎のランナー 81年公開、英。実話をもとに「走る理由」が異なる青年2人が1924年のパリ五輪陸上競技に出場するまでを描いた青春ドラマ。ユダヤ人の大学生は栄光をつかむことで周囲からの差別を乗り越えようとし、スコットランド人宣教師は神のために英国代表として走る。ヒュー・ハドソン監督、ベン・クロス、イアン・チャールソン主演。第54回アカデミー賞で作品賞など4冠。

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2012年8月7日のニュース