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連盟に抗議電話…国母“腰パン”に厳重注意

[ 2010年2月11日 06:00 ]

バンクーバー空港に到着したスノーボード・ハーフパイプの(左から)国母和宏、治部忠重コーチ

 メダル候補が厳重注意を受けた。スノーボード・ハーフパイプ(HP)日本代表が9日、バンクーバー入り。

 男子HPで表彰台を狙う国母和宏(21=東海大)は、日本選手団公式ウエアのネクタイを緩め、シャツのすそは丸出しという出発時と同じスタイルで登場した。そのだらしない姿に、萩原文和監督(52)は「服装についてはもちろん注意する。いいことであるわけがない!」と断言。同監督はHP陣の出発と到着には同行しておらず「私がいれば、あんな格好はさせなかったのに」と悔しそうに話した。
 日本オリンピック委員会(JOC)の日本選手団公式服装着用規定では、「自覚と誇りを持って公式服装を着用しなければならない」とされており、国母の着こなしはアウト。全日本スキー連盟には「だらしない」という抗議電話がかかり、JOC関係者も「着崩すために渡してるわけじゃない。代表として参加しているわけですから」と怒りをあらわにした。
 4年前のトリノ五輪。メダルを期待されながら惨敗に終わった国母ら男子HP勢は、服装も乱れ選手村での生活態度も悪かったという。あれから4年。「コーチを通じて厳しく伝えてきたつもりだったけど伝え方が足りなかったのか…」と同監督はうなだれた。国母は五輪前哨戦となった1月のXゲームで3位に入るなど、有力なメダル候補。「目標は自分の滑りをすることッス」。短く意気込んだ若武者が自分のスタイルを出すのは、ボードに乗った時だけでいい。

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2010年2月11日のニュース