【オークス】今村聖奈 ジュウリョクピエロと夢舞台 女性騎手初のクラシック騎乗も“重圧”なし
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春のG1シリーズの水曜企画は「G1 追Q!探Q!」。担当記者が出走馬の陣営に「聞きたかった」質問をぶつけて本音に迫る。牝馬クラシック第2弾「第87回オークス」は東京本社・高木翔平(36)が担当。女性騎手として初めてJRAのクラシックに騎乗する今村聖奈(22)に「オークスとの縁」「女性騎手のクラシック初騎乗」「相棒ジュウリョクピエロ」の3テーマを聞いた。
≪オークスとの縁≫元騎手の今村康成氏(47)の元に生まれた今村聖奈。その父が騎手を引退した直後、調教助手として手がけたのが名牝メイショウマンボだった。「父が騎手を引退してあまり競馬を見なくなった後、またレースを見るようになったきっかけ。私はまだ馬にも乗っていない時期で、勉強もせずただただ遊んでいた。彼女(メイショウマンボ)の存在は凄く大きかったと思う」。そのマンボが13年オークスでG1初制覇を果たし、同年の秋華賞、エリザベス女王杯を勝利。その活躍に背を押されるように、今村は競馬の道へと足を踏み入れる。「(小学)4年生の終わり頃に馬に乗り始めましたが、それこそメイショウマンボの帽子とかジャンパーを着ていました(笑い)。私と競馬の距離を凄く縮めてくれた一頭。だから勝手にオークスとの縁を感じちゃっています」。オークス初騎乗への道のりは13年前のあの日から確かにつながっていた。
≪女性騎手のクラシック初騎乗≫素質馬と順調に賞金を加算することでたどり着ける大舞台。女性騎手として初のJRA平地重賞制覇(19年カペラS)を達成した藤田菜七子(24年引退)でも成し遂げられなかった偉業だ。それでも注目度、緊張感が日に日に高まる中で今村はあくまで自然体だ。「1年目の時から多く取り上げていただく機会が多かったので慣れているというか。1年目は“自分は自分”と保とうとして保ちきれない部分があったけど、5年目になった今は見える視野も広くなった気がしています」。22年のルーキーイヤーは51勝、CBC賞(テイエムスパーダ)で重賞初挑戦Vと鮮烈なデビュー。だが、その後はケガなどもあり、うまく勝ち星を伸ばすことはできなかった。「1年目は成績は出ていましたが、いっぱいいっぱいだった。気負い過ぎるのが自分の弱点でもあったので、今は多少マシになったかなと。勝つことが一番の励み。どれだけプライベートがうまくいっていなくても、競馬で勝てば全てが安定するんです。とにかく目の前の1勝を勝ちたい」。笑顔で冗談を交えながらの取材ににじむ5年目の余裕。今村に女性騎手初のJRAクラシック騎乗の重圧などみじんもなさそうだ。
≪相棒ジュウリョクピエロ≫新馬戦を含む全3勝で今村が手綱を取ったジュウリョクピエロ。自厩舎で出合った時からその才能は光っていた。今村は「凄くスレンダーな体なんですけど横から見たら体高があるタイプ。初めての追い切りは“ここはこうするんだよ”と教えてあげることが多いけど、彼女に関してはあまり教えることがなかった。普通は直線もアップアップになるけど、手応えも良かった。“いい馬ですね”って言った記憶があります」と振り返る。芝に転じた直近2戦を快勝。特に前走忘れな草賞は最後方から目の覚める末脚ではじけた。「調教から凄く脚力があるのは分かっていた。多頭数、直線の坂などの不安も払拭してくれた。彼女の能力は誰もが分かっている。なるべく邪魔をせず、彼女に見合った騎乗をしたい」。誰よりもこの馬を理解し、信頼。このコンビなら猛者がひしめく大一番で何かをやってくれそうな雰囲気がある。
≪取材後記≫各メディアからのひっきりなしの取材にも嫌な顔一つせず、明るく応じていた今村。「本当にめったにない機会だと思う。緊張で頭が真っ白になって、こういう期間を覚えていないということにはなりたくない。1分1秒をかみしめて有意義な時間を過ごしたい」と穏やかに笑う。
女性騎手と牝馬。相棒ジュウリョクピエロとの共通点を問われると「似ていないと思います。彼女は馬房にいる時は凄く穏やかで、凄く愛くるしい。私が馬だったらそんなになでさせるかなと…(笑い)」。正反対の性格だからこそ、息がぴったり合う関係性もある。「私は体育とかの長距離も凄く嫌いだったけど、彼女は長い距離が合うので。対照的でいいんじゃないですかね」。わずか5年足らずの間に栄光と挫折を経験した今村。デビュー当初はどこかピリッとした雰囲気をまとっていた印象だった。今は至って自然体。5年目とは思えない達観ぶりに、彼女の芯の強さを見た気がする。(高木 翔平)
◇今村 聖奈(いまむら・せいな)2003年(平15)11月28日生まれ、滋賀県出身の22歳。22年3月に栗東・寺島厩舎所属でデビュー、同13日阪神8R(ブラビオ)で初勝利。7月3日のCBC賞(テイエムスパーダ)で重賞初騎乗V。史上5人目となるデビュー年のJRA50勝到達。JRA通算1739戦109勝。父・康成氏は元騎手で現在、飯田厩舎の調教助手。特技はボールペン字。1メートル58.5、47.4キロ。血液型B。
≪父康成氏エール 「走るのは馬」≫今村の父・康成氏は元騎手。12年暮れの引退後は栗東・飯田明弘厩舎のスタッフになり、14年の厩舎解散のタイミングで開業した飯田祐史厩舎へ。攻め専(調教騎乗がメインの助手)を務めている。かつて稽古をつけたメイショウマンボが13年オークス、秋華賞、エリザベス女王杯とG1・3勝。自身にとっても縁のあるG1で娘がJRA女性騎手初のクラシック騎乗を果たす。康成氏は「当日は緊張すると思うけど走るのは馬ですから。周りの邪魔をせず、馬の力を引き出せるようエスコートしてくれたら」と笑顔でエールを送った。
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