【川口オート SS王座決定戦】青山周平が6度目のV 世代交代に待った 貫禄の逃げ切りで賞金王

[ 2025年12月31日 18:24 ]

<川口オート SS王座決定戦>優勝を果たし、賞金ボードを手に笑顔を見せる青山(撮影・木村 揚輔)
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 川口オートレース場でSG「スーパースター王座決定戦」が31日、激戦を勝ち上がった8人によって行われ、3枠から発進した青山周平(41=伊勢崎)がトップスタートを決め、懸命に食い下がる金子大輔を寄せつけず、10周回を逃げ切った。このレースは23年以来、最多となる6勝目。SGは19度目の制覇となった。人気の黒川京介はスタートで遅れ、3着に終わった。

 チャンピオンは何度も右腕を突き上げた。そしてこう言った。「若い選手は速いが、負けるわけにはいかないんです」

 黒川京介、佐藤励をはじめとした新世代が台頭し、鈴木圭一郎とともに築き上げた“AS2強時代”は崩れそうになっていた。ここが踏ん張りどころだった。

 今節、決まっていなかったはずのスタートを決めた。最高の集中を込めた珠玉のロケットスタートだった。「まさかでしたね。僕よりファンの皆さんの方が驚いたかな」

 今節ここまで白星なし。そして黒川京介の爆走ぶりを見て、決断した。思い切ってエンジンを組み直した。膨大な作業は覚悟の上。仲間に手伝ってもらい、マシンに新たな力を吹き込んだ。組み直されたエンジンは練習でうなりを上げた。

 「周囲にだいぶ手伝ってもらいました。みんなの気持ちを乗せて走りました」

 気持ちが入る理由はまだあった。伊藤正司さん、池田政和さん。青山に優しくも厳しく、オートレースの面白さ、難しさを教えてくれた偉大な先輩を今年後半、相次いで亡くした。

 「悲しい思いをしました。先輩に恥じないように一生懸命、走りました」。そう言った時、青山の胸の中をグッと迫るものがあった。

 問答無用の6度目賞金王。青山は改めてこう語った。「5日間、全力を出し切り、最高の結果になって良かった。まだまだ若い選手には負けないように頑張りたい」。言葉はおとなしいが表情には、世代交代なんてさせないよ、と書いてある。場内の1万1484人が青山の誇り、意地、プライドを目撃した。

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