【大村ボート SG第29回オーシャンカップ】茅原悠紀 2M大逆転で9年7カ月ぶりSG2勝目

[ 2024年7月29日 04:30 ]

優勝盾を持ち笑顔でガッツポーズする茅原悠紀(撮影・中辻 颯太) 
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 ボートレース大村のSG「第29回オーシャンカップ」は28日、12Rで優勝戦が行われ、4号艇の茅原悠紀(37=岡山)が2M逆転で制した。2014年12月の平和島グランプリ以来9年7カ月ぶり2回目のSG制覇を飾り、優勝賞金3600万円を獲得。今年の獲得賞金を7838万円とし、ランキング3位に浮上した。インから残した山口剛が2着、5コースから展開を突いた椎名豊が3着に入った。

 オーシャンブルーここにあり。茅原は優勝戦、チルト1度の大勝負に出た。これが大正解。コンマ08のスタートから攻めていったが、1周1マークでは決着はつかず。「はまらなかったので、終了だと思った」と心境を明かしたが、3周何が起こるか分からないのがボートレース。1周2マークで山口と椎名が競ったことで、勝利の道が開いた。青のカポックがズコーンと飛び込み勝負は決した。14年平和島でのグランプリ以来、実に9年7カ月ぶり2回目となるSG制覇。ピットで周りから祝福されると、目には涙を浮かべた。

 「めっちゃうれしいです。チルト1度は当日に決めました。試運転で出足も伸びもあったので。今までチルト1度はやったことなかったし、1着を取るなら1度だと思ってやりました」

 イチかバチが見事にはまり、最高の結果を手にした。抜きでの優勝となったが「決まり手は“椎名君”ですね」と笑いを誘った。

 昨年はSGで6度の優出をしたが、今年は3つのSGで全て予選敗退。前検日の共同インタビューでは「こういう時もあるだろうな」と焦る様子は一切見せていなかった。今までやってきたことを信じるだけだった。直前の津甲子園でも予選1着0本と無念の結果。「津もダメなりに頑張りましたし、それが生きていた」と、努力を惜しむことはなかった。

 これで優勝賞金3600万円を加算して賞金ランキングは3位まで浮上。2年連続のグランプリ出場が現実味を帯びてきた。「下半期でどこまでやれるかですね。実験です」。最後も茅原らしい言葉を残し、ウイニングランへと向かった。

 ◇茅原 悠紀(かやはら・ゆうき)1987年(昭62)7月11日生まれ、岡山県出身の37歳。岡山支部99期生として2006年11月の児島でデビュー。同節の6走目で初1着。09年12月の宮島で初優勝。14年12月の平和島グランプリ制覇。通算56V(SG2回、G1は11回)。主な同期は下出卓矢、坂元浩仁ら。1メートル71。血液型A。

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