【京都記念】プラダリア 重賞3勝目 コンビ復活!池添兄弟春へ弾み

[ 2024年2月12日 05:24 ]

<京都記念>ベラジオオペラ(左)との叩き合いを制したプラダリア(中央)(撮影・亀井 直樹) 
Photo By スポニチ

 京都で行われた伝統のG2「第117回京都記念」は3番人気のプラダリアが直線押し切って重賞3勝目を挙げた。

 22年青葉賞、23年京都大賞典に続き、コンビを組んで3度目のG2制覇。プラダリアの馬上で池添は「ホー」とガッツポーズをつくり、検量室前に引き揚げてきた。兄を出迎えた弟・学師はハイタッチで喜びを分かち合う。悲願のG1獲りへ向けて手応えをつかむ勝利になった。

 道中は5番手を追走。3強を形成したライバル2頭よりは、前の位置で流れに乗った。直線で馬場のいい外へ持ち出すと、すぐ内から1番人気ベラジオオペラが接近。それでも抜かせない。鞍上は「抜け出してから脚音が聞こえて一瞬オッと思ったけど、また差し返すというか、もうひと伸びしてくれた。いい内容だったと思う」をかみしめた。

 見守った学師は「今までと違って、しっかり堂々と勝ってくれた。ジョッキーも上手に乗ってくれましたね」とコンビ復活となった兄に感謝。続けて「パドックでリラックスしていた。有馬記念(14着)の時は結果的に攻め過ぎたことでカリカリして輸送で体も減ったが、今回は体が戻って力を出せると思っていた」と手応えを持って臨んだ一戦だった。

 今後は大阪杯(3月31日、阪神)で待望のG1獲りへ。G1は過去4回、出走して22年ダービーの5着が最高着順だった。鞍上が「前回(有馬記念)もG1の壁にはね返された形だったけど、この感じならまたチャレンジできる」と言えば、指揮官も「兄弟G1制覇というのもありますからね。兄貴が乗れるか分からないけど、そのチャンスは来たと思う」。池添ブラザーにとって楽しみな春がやって来る。

 プラダリア 父ディープインパクト 母シャッセロール(母の父クロフネ)19年4月3日生まれ 牡5歳 栗東・池添厩舎所属 馬主・名古屋友豊 生産者・北海道新冠町のオリエント牧場 戦績15戦4勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億5802万6000円 馬名の由来は草原(ポルトガル語)。

続きを表示

「2024 NHKマイルC」特集記事

「京都新聞杯」特集記事

2024年2月12日のニュース