【函館記念】巴賞快勝のアラタ 条件整い、ここで悲願の重賞初制覇だ

[ 2023年7月10日 05:05 ]

函館記念で重賞初Vに挑むアラタ(撮影・千葉 茂)
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 今週は函館最終週を飾るサマー2000シリーズ第2戦「第59回函館記念」が日曜メイン。荒れるハンデ重賞として定評があり、今年も実力伯仲の混戦だ。

 注目は悲願の重賞初Vに挑むアラタだ。前哨戦・巴賞は4番手から鋭く伸び、21年9月ケフェウスS(中京)以来、約1年10カ月ぶりの白星を飾った。

 この間、重賞3着3回と勝ちきれないまでも頑張ってきた堅実派。強敵相手の昨夏札幌記念(4着)も善戦し、夏は毎年好成績を残している。距離もベストの2000メートルと好条件が整っている。

 函館初参戦のローシャムパークも魅惑の存在。前走・むらさき賞(東京)は強烈な決め手を発揮してオープン入り。昨秋のセントライト記念(3着)ではガイアフォース、アスクビクターモアに続き、重賞でもやれる力を示している。名手ルメールを鞍上に迎え、勝負気配が漂っている。

 《陣営「パワーアップしている」》
 巴賞を快勝したアラタは引き続き函館に滞在し、さらに上昇ムード。担当の吉田厩務員は「夏場はいい馬。巴賞は余裕を持って競馬ができたし、疲れもない。腰なんかも力がついて、パワーアップしています」と充実に目を細める。2番人気に推された昨年函館記念(6着=重)の雪辱戦。「少々の道悪は大丈夫なので、昨年みたいに極端に悪くならなければ」と重賞初制覇を祈っていた。

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